なんちゅうブログ書いてるぅ YOU KNOW?

Hello!Projectを中心にアイドルソング、ガールズポップ、J-POPについての感想など書きます。

これがさんみゅ~の生きる道。「桜色プロミス/風のミラージュ」

約1年ぶりのリリースとなるさんみゅ~のニューシングル。長い間待ったかいがあった!と言える傑作になりました!
『桜色プロミス』『風のミラージュ』それぞれベクトルの違う曲ではありますが、両曲とも自分の中での2017年ベストアイドルソングの有力な候補だと断言いたします!

どちらも完成度が非常に高い。

『桜色プロミス』はアイドルソングでしか味わえない幸せな高揚感が全編に溢れた、それでいて上品な佇まいを持つ王道的恋愛ソングです。
かわいい曲ですが、メンバーの成長にちゃんと合わせて洗練された大人っぽい雰囲気を出せているのが良いですね。
Aメロのソロ→ユニゾンコーラスの掛け合いが醸し出すちょっと懐かしいレトロな雰囲気なんかさんみゅ~らしい所かなぁと。
今っぽさとレトロ感の絶妙なブレンドが凄く上手くいってると思います。


『風のミラージュ』は桜色プロミスから一転して、恋人を失った喪失感を切なく歌いあげた、胸を締めつけられる名曲です。
編曲を担当したのはももクロやバニラビーンズでの仕事で知られる大隈知宇氏ですがこの曲でも良い仕事してます。
まず冒頭のシンセソロが音もフレーズもほんとに良い!もうここだけで名曲の雰囲気がプンプン。
生演奏によるオケの音の温かみ、歌に寄り添う感じがさんみゅ~メンバーの歌声と合うこと。
メロディも良いですね。
サビの「恋は この恋は ずっと片想い」のところの歌声が折り重なって重層的になるところが素晴らしいです。


あと桜色プロミス、風のミラージュ両曲ともCメロから落ちサビへのソロパートのリレーが凄くエモーショナル。
メンバーそれぞれの持ち場の割り振りに、こうでなければならない!っていう説得力がちゃんとあるんですよね 。
桜色プロミスは一聴するとただ単純にキリのよいとこで区切って順番に並べてるだけのように聞こえますが、それさえもこうでなければならない!って聞こえてくるから不思議です。
そういうパート割りの妙みたいなものもちゃんと考えられてるんでしょう。素晴らしい!


あともう一曲、TYPE-Bに収録されている、空間的な広がりにスケールの大きさを感じさせる『VOICE』も良いです!


ケレンミのないストレートな楽曲を実直に歌っていく。
それがさんみゅ~の生きる道であり、良いところなんじゃないかなぁと思っております。
今回のシングルでもその良さがちゃんと出ていて嬉しいところです。
メンバーの「歌う」ということに対する誠実な姿勢が自分はほんとに好きだし、推せる!って思うところなんですよね。
どうせならさんみゅ~これからも末長く続いていってほしいものです!

花澤香菜「Opportunity」

声優さんには疎い自分ですが、たまたまラジオで聞いた曲にびびっときてこのアルバムを購入。これは当たりでした!
ROUND TABLEの北川勝利氏がトータルプロデュースしてるんですね。
というかこの体制でもうすでに過去数枚アルバムを出しているそうで。それもこれからチェックしなければなりません。

このアルバムのいわゆる渋谷系と呼ばれているポップミュージックを彷彿とさせる楽曲の数々がどれも良質。

爽やかでキュートなネオアコ風『FRIENDS FOREVER』『透明な女の子
エレクトロなモダンブギーを儚いガーリーな世界観に落としこんだような『滞空時間』
フリッパーズギターのグルーヴチューブをモロに連想させる90年代前半のマンチェスターギターロック風『Marmalade Jam』
ジャジーな『brilliant』
ラストを締めくくる静と動のコントラストが激しい壮大なEDM風『Blue Water』あたりがお気に入りです。

楽曲のクオリティの高さもさることながら、キュートでありつつどこか儚く繊細な世界観へと引っ張りこむ花澤香菜さんのボーカルの力も半端ないです!
あと何曲か作詞もなさってるんですがそれもスゴく良い!

各楽曲の作詞、作曲、編曲参加ミュージシャンたちも凄く豪華。
西寺郷太シンプリー・レッドのミックハックネル、宮川弾矢野博康、沖井礼二、クラムボンのミト、GREAT3に空気公団などなど。
高クオリティも納得ですね。

聞き込みたいと思います。

森高カバー路線とは何だったのか・・・。つばきファクトリーメジャーデビューシングル!

1年10ヶ月という長いインディーズ期間を経てついに、つばきファクトリーメジャーデビューしました。
個人的にリーダーのりこりここと山岸理子ちゃんは研修生に入ってきたときから今まで、その成長ぶりを目の当たりにし続けてきたそれなりに思い入れの深いメンバーだったりするので感慨深いものがあります。めでたい!
先にデビューしたこぶしファクトリーに比べると、どちらかというとおとなしいというかほんわかしたメンバーが多いのかなという印象ですね。(岸本ゆめのちゃんだけはガツガツしてるかな?)
イベント時の楽屋の様子を生中継するLINE LIVEの映像を見ていても、放送開始時にまず1列に整列してひとりづつ自己紹介をしてから始めるという真面目ぶりを見せていたり。
とにかくわちゃわちゃとしていて騒がしいこぶしファクトリーとの個性の違いが早くもはっきりと現れていて面白いですね(笑)
デビューシングルのリリースインストアイベントも良い評判が広がり各地で大盛況だったようで喜ばしいことです。

メジャーデビューシングル曲のひとつ『初恋サンライズ』は、ハロコンで披露されるやいなやハロヲタ内で好評価の声が多数上がり、つばきファクトリーの良い評判を広めるひとつの要因になった楽曲です。
勢い溢れるアップテンポなマイナー調メロディの歌謡ダンスナンバーで、歌詞は一歩先へ踏み出そうとする女の子の恋心を綴ったもの。℃-ute都会っ子純情』やスマイレージ夢見る15歳』などの、つんくワークスを彷彿とさせる「いかにもハロプロっぽい」と思わせる楽曲です。
この曲につんくさんは関わってないんですが。(作詞 井筒日美 作曲 山田祐輔 編曲 近藤圭一)
そういう意味でこの曲がハロヲタ内で評価が高いというはなんとなく分かる気がします。
サビ前の台詞などヲタク的に「アガる」要素もありますしね。個人的にはこの曲調に新鮮味をあまり感じないなぁという感じでそこまで好きというわけでもないんですが・・・。
しかし、『青春まんまんなか』~『気高く咲き誇れ』とインディーズのときから続くエレクトロなダンス歌謡路線という流れがあって、そこの積み重ねの成果みたいな物を、特にメンバーの自信たっぷりに見えるパフォーマンスなどからちゃんと感じ取れるのでそこは良いなと思います!

つんくが作詞作曲を手掛けた『Just Try!』も先に上げた、エレクトロなダンス歌謡路線の流れを汲んだ曲でしょう。
モーニング娘。でやっていた斬新なつんく流EDMがつばきに回ってきました。
自分は断然こっちが好きなんですよね。
無機質で淡々としていながらも、それでいて内なる炎をメラメラと燃やしているような佇まいがクールでかっこいい。サビらしいサビのないメロディー、どっしりとしたビートと隙間の多いトラックとアイドルのデビュー曲としてはちょっと異例かなとも思える「攻めた」作りになっています。
便宜上つんく流EDMをEDMとジャンル的に定義をしてますが、世間一般で言われているEDMのスタイルとはかけ離れた曲に仕上がることが多く、その誰にも真似できない独自性はもはやアートの領域まで来てるといったら言いすぎでしょうか。ここらへんはいつかまとめて色々書けたらいいなと思ってます。

そして残るもう1曲『うるわしのカメリア』は、チャールストンの頃まで遡る古い時代のジャズを彷彿とさせるかわいらしいナンバー。
曲開始から最初のサビ前までモノラルサウンドというところなんか何気にこれも「攻めた」作りになっているし、待望のかわいい系統のオリジナル楽曲でつばきのメンバーに似合わないはずもなくちゃんと魅力も出ていて悪くない。悪くないのですが・・・。
いまいち自分がこの曲にノレないのは何故でしょう?
やはり思うのはカントリーガールズのオールディーズ、レトロ路線と路線が被ってるじゃん!ということです。そこが引っかかる。
厳密に考えれば、カントリーガールズがやってる曲の時代よりもさらに古い時代のものなので違うとも言えます。
しかし、作編曲がカントリーガールズのオールディーズ路線楽曲のメインクリエイターともいえる加藤裕介氏だと言うことから考えても、最初から同じような路線で行こうということが念頭にあったと思われても仕方ないところでしょう。
カントリーガールズのオールディーズ路線が好評とはいえ、それをつばきファクトリーにも当てはめようというのは少し安易な考えではないですかね。
つばきファクトリーがやるべきかわいい系統の楽曲の雰囲気としてもっとふさわしい物があるという気がします。
エレクトロなダンスナンバー路線と共に、インディーズ時代にもうひとつの軸としてあったのが森高千里カバー路線です。
自分はあの2曲が醸し出していたムードが、つばきファクトリーのメンバーにとても似合っていたと思うのです。
かわいらしい曲だけど、どこか洗練された大人っぽさがあるあの雰囲気が。
けして森高のカバーをやり続けろという意味ではなく、あの雰囲気に近いものが良いのではないかということです。
新メンバーの秋山真緒ちゃんや小野田紗栞ちゃんのイメージに引っ張られたのかもしれないですが、誤解を怖れず言うなら『うるわしのカメリア』はちょっと子供っぽすぎるかなと思います。もう少し年齢高め、ハイティーンの女の子を想定したほうが良いのかなと。それこそ初期メンバー6人のイメージですよね。どうでしょうか?
児玉雨子さんの古い時代の仮名遣いを使用した歌詞は凄く良いですね。
ジャケットやMVでの大正浪漫な袴衣装といい、つばきでもこぶしと同じような古風さみたいなものを表現したいっていう意図を感じさせます。
そういうことなら古い時代のジャズっていう選択もわからなくもないですが。
とはいえやはり最近はカントリーガールズが本来ならこぶしがやるべきであろうロック曲をやったり、つばきでオールディーズ、レトロ路線をやったりと各グループの路線、独自性が曖昧になってきてるのは懸念材料なので、ここはしっかり指摘おきたいところです。
まぁ次に期待ということで!

辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ参

13 押忍!こぶし魂
暑苦しい曲が多いこぶしファクトリーの曲の中で最も暑苦しい曲はこの曲ではないでしょうか。
それでいて曲に込められたメッセージはすっと心に響いてきて感動しちゃいます。星部ショウさんのソングライティングは本当に絶妙ですね。
この曲はとにかく「キメ」。(音楽用語としての「キメ」がなんなのか分からない人はぜひググってくださいね)
印象的な「キメ」が全てのセンテンスに、そこかしこに散りばめられてます。こういう構成の曲はちょっと珍しいですよね。
サビの最後が「キメ」の連続で、その後すぐの間奏でまた「キメ」てくるみたいな。冷静に聞いたらちょっと笑っちゃいます。
あとこの曲も終わりかたが爽快でいいですね。このときのはまちゃんの天まで突き抜けそうなシャウトが素晴らしい。
間奏明けのみなみなの「時が経っても決して忘れないように」のとこも素晴らしい。みなみなソロパートで一番好きなとこかも。

14 オラはにんきもの
クレヨンしんちゃん主題歌を爽快なスカナンバーとしてカバー。愛踊祭の課題曲という企画物としての色が濃いのでこのアルバムの中で浮いてるちゃあ浮いてるかな?とはいえ曲自体は好きですよ。スカ風にしたのも大正解。
この曲はこぶしファクトリーの「やりきる力」みたいな物を感じさせてくれます。
大真面目にしんちゃんやみさえのモノマネを思い切りやりきってますから。そこはやっぱ気持ちいい。
「ゾーさん ゾーさん」などというアホみたいなフレーズのところをはまちゃん、れなこという美形二人が任されてちゃんとやりきっちゃうのがこぶしファクトリーらしいなぁって気がします(笑)
エンディングはこぶしファクトリーコメディリリーフ役として最高の舞台を用意された悪ガキコンビ(藤丼とたぐっち)が、イキイキと締めくくってくれます!
悪ガキコンビといえば黄金期モーニング娘。における辻加護コンビをなんとなく連想しますが、そういえばこの曲もミニモニ。感が少しあるような気もします。

15 GO TO THE TOP!!
爽快で抜けの良い疾走感あふれるファンキーなロックナンバー。
編曲の鈴木俊介氏いわく「70年代のファンクロック」(アプカミでのインタビュー)だそうですが、自分は世代的にレッチリを連想したりしました。
スティング宮本氏による弾きまくりベースソロがかっこいい。さぞかしどや顔で自分のテクニックをひけらかしてくれたのかと思いきや、アプカミのレコーディング映像見ると無理難題を押し付けられて困ったような顔しながら弾いていて笑ってしまいました(笑)
この曲は早くライブで見たいです。なぜならラストでのあやぱんフェイクがあるからです。きっと生で聞いたら気持ちいいだろうなぁ。あやぱんならばっちりきめてくれるはず。それくらいの信頼感をあやぱんの歌に自分は持ってます!
あとメンバーの歌唱的には、必死感が出るほどかわいいたぐっちの「臆病なままのわたしを 今」から、かっこいい歌い方が様になってないのが何故かかわいく聞こえるというアイドルマジックを感じさせてくれるれなこの「ぶっ倒して」へのリレーのとこが好き。
あとはラストサビの藤丼「ぶっ壊して」の勢いある感じが良いです。

16 桜ナイトフィーバー
KANの曲をダンスマンアレンジでカバー。
桜の気持ちを歌ったということなんですが、こぶしファクトリーというか、10代の若い女の子が歌うと、それが思春期特有の悩みを歌っているように聞こえます。
あとやっぱりアイドルという「旬」が限られている存在の儚さを桜の儚さに重ねたりして切なくなったりしちゃいますね。それゆえなのか、はまちゃんの台詞「桜もこぶしも咲き誇れ 」を聞くと何故か毎回泣きそうになるんですよね。
ダンスマンのアレンジのテーマとしてこぶしファクトリーの特徴を考えて力強さを加えたとのことで、シンガロング風コーラス入れたのもそのひとつだと思うんですが、これが意図とは違うのかもしれないけど、切なさみたいなものを凄く演出しまっくっていてほんと良い。
この曲だけじゃなくこぶしファクトリーの曲はシンガロング風なアレンジがなされてる曲が多いですね。
桜がテーマのディスコなナンバーで楽しく盛り上がる曲なのに、なぜか胸がきゅっと切なくなる余韻が残る。名曲!

17 辛夷の花
大まかなことはハロプロ楽曲大賞2016のとこや総論編のとこに書いてあるんで読んで頂ければ。
細かいアレンジや構成のことを言えば、まずこの曲安易にストリングス使ってないのが良いじゃないですかね。
その代わりなのか二番のサビから温もりのあるおっさん3声コーラスが入っているんですが、これがやっぱすごく良いですよね。星部ショウさんアレンジャーとしても確かなセンスを感じさせてくれます。この人やっぱ凄いなぁ。
あと色んな曲で書いてるんですが終わりかたが良いですよね。アウトロが短い!スパッと終わる。しつこくなりすぎないところがこの曲の誠実さを表してると思います!
メンバーの歌唱は全てどこを切り取っても良い!全員良い!
みなみな推しとしてひとつだけ言っておくと、みなみなのラストサビの震えるような声での「人々の」ところは、ツアーで歌ったFIRST KISSでの試行錯誤が結実したものなのかなぁとか思うと感動が倍になりますね!
落ちサビのユニゾンのところは、アイドルソングでしか味わえないような、どこかあどけなくかわいらしい響きが感動的に胸に迫ってきて、アイドルソング好きで良かった!と思わせてくれるところです!
いやぁ本当に良い曲だ!名曲!

辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ弐

08 バッチ来い青春!
チョット愚直に!猪突猛進の流れをくんだファンキーなロックナンバー。
シンセやブラスなどの派手な上物のないシンプルで無骨なサウンドがベースになっているがゆえに、金属バットでボールを打つ音が鮮やかに響いてインパクト大です。
この曲がなにより良いのは終わりかたが爽快なところですね。ゲームセット!
あとCメロからギターソロへの雪崩れ込みかたが凄くエモい!
野球テーマというギミックがありなが
ら、そこばかりに気をとられずにあくまでストレートに感情に訴えてくる曲になってるというのが良いですよね。ドスコイ!ケンキョに大胆もそうですね。
メンバーの歌唱的には2番Aメロのさこちゃんの「ビビんなよ」の「ん」のとこが好きかな。歌詞カードでは「ビビるなよ」って書いてあるんですが。
あとやっぱりラストサビのあやぱんのフェイクですかね。気分盛り上がります!

09 残心
弓道部の先輩に憧れる後輩の気持ちを歌った青春感あふれるフォークソング
アルバムの中で最もメンバーの歌唱という点で聞き所の多い曲になってると思います!
まず本人いわく「震えてるような声で歌った」というAメロのあやぱん。特に2番ですよね~。パワフルなだけじゃなくこういう表現もできるのだとその確かな表現力に舌をまきました。
れいれい、さこちゃんの年少組が大人の余裕みたいなものを感じさせる歌を歌ってるのが面白いのですが、その逆に力の 入りまくった、必死感みたいなものを感じさせるのが、藤丼、たぐっち、はまちゃん。
藤丼とはまちゃんは特に終盤Cメロでの切迫感あふれる歌声が素晴らしい。Cメロはグイグイとメンバーの歌唱で曲を盛り上げていってます。
そしてたぐっちは必死感が出るとなぜか凄くかわいい!「全て教えてくれた先輩」のところ、かわいさ100万点叩きだしてます。こぶしの曲はかわいい曲があまりないので、かわいさ100万点はなかなか出ないのですが。まだあどけなさが声に残ってることが関係あるのかな?
れなこのナチュラルさは良いアクセントになってますね。台詞の変に演技演技してないとこも良いと思います!
そして最後の最後みなみなの「ありがとう」の一球入魂感も素晴らしい。ここの部分は少し演歌的なニュアンスもありますね。
あとこの曲の歌詞の主人公も、主人公が憧れる先輩も、性別が分かるようになっていないのが良いと思いました。
主人公が女子で先輩が男子。みたいなありがちな構図になってないのが良いですね。
女子が女子に憧れたり、男子が男子に憧れたり、男子の後輩が女子の先輩に弓道人として憧れたりすることだってあると思いますからね。今の時代に必要なバランス感覚だと思います。

10 サバイバー
こぶしファクトリーの初主演舞台「Week End Survivor」のテーマ曲。
まだこの舞台が上演されていたときにはグループの結束がまだ固まっていなかったというエピソードが今になって出てきてるのですが、その頃のメンバー間に流れていた緊張感みたいなものを想像しながら聞くと味わい深いものがあります(笑)
作編曲はハロプロ演劇ではおなじみ和田俊輔氏。ダークなヘビィロックでなかなかかっこいい。
歌詞は舞台の設定を説明しているようなものなので舞台見ていない人にはなんのこっちゃでしょうが、これを機会にDVDで「Week End Survivor」見てみるきっかけになれば良いかなと思います。

11 サンバ!こぶしジャネイロ
わりとまんまの本格派サンバです。でもサンバでもこぶしを効かせて歌うのがこぶし流。
ライブで盛り上がる曲なので今後も歌っていってもらいたいのですが、歌詞が2016年限定みたいなとこがあるのでそこどうするのかな?っていうところが気になるところではあります。
編曲はhasiejaneiroという方。これ橋本慎さんなんですよね?サマーレゲエレインボーも橋本さんの編曲みたいですが、中南米音楽に造詣がある方なんでしょうか?
橋本慎さんがチーフディレクターとして帰ってきて、ハロプロ楽曲における生音志向見たいものが復活したりとか、初期ハロプロ楽曲でもかなり影響力高かったのでは?とか、そこらへんも詳しく語りたいとこですが、ここでは割愛します(笑)

12 TEKI
赤い公園津野米咲作詞作曲による、シリアスモードな切迫感溢れるロックナンバー。
みなみなの「逃げても無駄無駄」がかっこいい。

辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ壱

01 急がば回れ
歌詞の解釈ついては総論編に書きましたのでよろしけば→http://bossykyk.hatenablog.com/entry/2016/12/03/231733
オープニングを飾るロックナンバーにしてアルバムで最も暗く陰鬱でシリアスな雰囲気の曲。
それでいて最終的には微かな希望の光みたいなものが差し込むような余韻が残ります。とても好きな曲ですね。
自己紹介的に8センテンスをメンバーがひとりづつリレーしていくAメロと、サビの力強いユニゾンとが対になってこぶしファクトリーのチーム感を表現できてるんじゃないでしょうか。
この曲の印象的なギターリフはNIRVANASmells Like Teen Spiritのオマージュではないかと話題になりましたが、Smells Like Teen Spiritはロック史に残る名盤Nevermindの1曲目。この曲を1曲目に持ってきたのは夷其ノ壱もそれに肩を並べる名盤にしてやるという製作者のおっさんたちの意気込みの現れもあるのかな?と少しだけ思いました(笑)

02 ドスコイ!ケンキョにダイタン
メジャーデビューシングル。相撲をテーマに和太鼓を取り入れた和風ヘビィロック。こぶしを効かせた歌唱も多様していて、こぶしファクトリーの楽曲の方向性を決定づけた一曲。
間奏で放たれるあやぱんの「待ったなし!」がばっちり決まったことがこの曲の勝因ですかね。ここは毎回気分上がります。
間奏あけBメロのたぐれなユニゾン「人生は諸行無常」の軽やかな雰囲気が良いアクセントになっていて個人的に好きなところです。

03 チョット愚直に!猪突猛進
ヒャダイン作詞作曲のファンクナンバー。つんくオマージュ&リスペクト(そうだ!We're ALIVEあたり?)を感じさせながらも、ヒャダイン曲らしい楽しい仕掛けもちゃんとあって良いです。
間奏やイントロでの「チョット!」が頭ひとつぴょこんと飛び上がるところが特に好き。ここはメンバーそれぞれのニュアンスの違い、個性を楽しめます。
おっさんミュージシャンたち本気度の高い熱い生演奏も聞き所。最初から最後までワクワクしっぱなしです。特に河合代介氏による弾きまくりオルガンソロは注目。
そんな熱い演奏に負けじとこぶしメンバーの歌唱もこれまた激熱。歌割りも凄く良い。
獣のように激しいパフォーマンスをするみなみなの「獣のような激しさ」は当て書きではないかと思うほどの説得力。
たぐっちの「信念という弾丸」のあどけなさが残るがゆえの中性的というか、ちょっと少年っぽい声の響きが面白いですね。
さこちゃんが完全にしゃくり担当みたいになっていてこの曲でも印象的なしゃくりを披露してます。
はまちゃんのこぶし歌唱も男前度が上がってます。
何度聞いても飽きない。名曲だと思います。

04 念には念
こぶしファクトリー初のオリジナル曲。
みなみなの歌唱がこの頃はまだまだこなれてなくてかわいい。みなみな推し的には絶対持っておきたい音源でしょう。
曲自体の話しとは離れるんですが、グループ結成時は当然はまちゃんがパフォーマンスでも中心的なポジションに置かれると考えられていたでしょうが、この曲ではむしろ脇役的なポジション。
研修生時代は地味キャラだったみなみなやトレイニー組に中心的なポジションを奪われる形に。でもこれがはまちゃんのハートに火をつけたと思いますね。
パフォーマンス力の進化というところではみなみなのことがよく言われるんですが、はまちゃんの進化もいま凄いことになってるんですよ。抜群のスタイルもあってホントに痺れるくらいかっこいいパフォーマンスをするようになりました。それでいて女性的な魅力も出てきて…。歌唱力がついてくればもう無敵でしょう。研修生時代はそれこそ天性のキラキラアイドルオーラだけでなんとかしていたところもあったのですが、それだけじゃなく中身がちゃんと伴ってきたと思います。
そしてそこにいたる進化の原動力になってるのはこの曲での悔しさみたいものなんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。

05 未熟半熟トロトロ
こぶしファクトリー初のかわいいオリジナル曲。
藤丼、れなこ、たぐっち、れいれいがメインで歌ってます。
普段は最年少メンバーなのに大人っぽい歌唱することが多いれいれいのかわいい歌声が聞ける「もう嫌って投げ出してやけ食いラーメン」は貴重なパートです。
ハロヲタ的には作詞が福田花音さんなのも気になるところでしょうが、これが凄く良い!
特にラップ部分の「私にないもの持ってる君に 憧れ妬んだ日もあった地味に 今ではそれだって相乗効果 こぶしを揃えて強行突破!」ところが凄く好きですね。
バラバラだったこぶしファクトリーメンバーがひとつのチームになっていく過程みたいなものを上手く表現出来てるんじゃないでしょうか。
未熟半熟トロトロっていうタイトルにもなったフレーズのキャッチーさにもセンスを感じさせます。
全体的にはやっぱりつんくの影響が濃いのか?ということや、もしかしたらかわいい系の曲が一番得意な分野になるじゃないか?という予感も感じましたね。
まぁとにかく福田先生またなにかあればそのときはよろしくお願いします!

06 ラーメン大好き小泉さんの唄
シャ乱Qのカバー。ライブで凄く盛り上がる曲ですね。

07 懸命ブルース
アンジーのブースカこと中谷信行が手掛けたガレージロックナンバー。
70年代のレッド・ツェッペリンなどのハードロックの雰囲気感じさせつつ、重厚で隙間の多いサウンドはホワイトストライプスを思い出したりもしました。
日本的な硬派さみたいものもあって無茶苦茶かっこいいですね。
あやぱん、みなみな、はまちゃん、さこちゃんメインで歌ってます。
みなみなあやぱんのAメロの絶妙なビブラートのかけ方が凄く良い。 最後をしめくくるさこちゃんのクールさも最高。

ハロプロ楽曲大賞2016

【楽曲部門】

1位 辛夷の花 こぶしファクトリー

アイドルとしての役割を全うしようとする決意と覚悟を、グループ名の由来となった辛夷の花の姿に重ねながら歌うこの曲の詞に、アイドルに勇気づけられたことのある人なら皆グッとくるところがあるんじゃないでしょうか。
何度聞いても目頭が熱くなる!
フォークソング風な曲調に対する好き嫌いや、こぶしファクトリーへの思い入れのあるなしだとかそんなこと関係なく、多くの人の胸に響くはず…。そう思えるほどの説得力、熱量の高さ、真摯さがこの曲にはあると思います。名曲オーラが凄い。
メンバーの歌唱が、デビューしてから1年の積み重ねの成果、成長をしっかり感じさせてくれるのも感動!
俺の中で満場一致の1位!


2位 次々続々 アンジュルム

音楽的強度の高い本格派EDMでありながら、アイドルソングならではなセリフが印象的なフックとして機能しているところ。
一度聞いたら忘れられない耳に残る言葉遊びをサビで!展開させつつ、めいめい卒業とかみこデビューが同時という特殊なタイミングに置かれているグループの状況を熱く、感動的に描ききるという離れ技を見せる歌詞。
誰がどこを歌うかというところの必然性がきちんと感じられる歌割り。
どこを切り取っても完成度が高い。隙がない。
アンジュルムは他のアイドルとはちょっと何かが違うぞ…。そんな気持ちにさせてくれる曲なのが嬉しすぎます。


3位 チョット愚直に!猪突猛進 こぶしファクトリー

音楽的な強度の高さでいえばこの曲もかなりレベルが高いですね。
本気度の高いミュージシャンたちの演奏に最初から最後までワクワクしっぱなし。
ハロプロというか、つんくリスペクトなヒャダインのソングライティングですが、ちゃんとヒャダインらしい楽しさもあって良いです。


4位 恋はマグネット カントリーガール

年少組に話題を持っていかれがちな年長お姉さん組を最高の形でフィーチャーした曲。
懐かしくも、今っぽさもちゃんとあるテクノ、エレクトロサウンドの絶妙な味わい、切なくも抑制の効いた上品なメロディーが素晴らしい。
そんな中で、ももち、まなかん、山木さんの歌声の魅力が爆発していてこれまた素晴らしい。
アイドルソングでしか味わえない良いムードに浸れます。
まなかんが卒業して、ももちも来年には引退と、この3人での恋はマグネットがもう聞けないと思うと本当に残念で仕方ないですね。


5位 The Vision モーニング娘。16

ほんとにほんとに美しい曲。
<頭ん中にイメージさえ描ければ 掴み取れそうさMy Vision>
という歌詞に、つんくの声を失っても、大病を患っても衰えぬ創作に対する不屈の精神みたいなのを感じて泣きそうになります!


【MV部門】

1位 辛夷の花 こぶしファクトリー

2位 押忍!こぶし魂 こぶしファクトリー

3位 独り占め つばきファクトリー

辛夷の花MVは、こぶしファクトリーヲタで良かった!ってなりました。
押忍!こぶし魂MVのお馬鹿さが好きです。小綺麗な会議室レンタルしてなにしとんねんって感じが最高。
独り占めは、みんなスカートなのに、なぜかひとりだけショートパンツを履かされてるあんみぃのお尻が見所。


【推しメン部門】

野村みな美さん。
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