なんちゅうブログ書いてるぅ YOU KNOW?

Hello!Projectを中心にアイドルソング、ガールズポップ、J-POPについての感想など書きます。

ハロプロ楽曲大賞2018 投票内容

楽曲部門

1位 こぶしファクトリー『これからだ!』

清々しく爽快な高揚感に溢れていてそれだけで素晴らしいのですが、それよりなによりこの曲が好きなのは、あやぱんがハモり、みなみながビブラート、はまちゃんが力強いロングトーン、さこちゃんがラップ、そしてれいれいがボイパと、メンバーそれぞれが今まで培ってきた得意なスキルを順に発揮していくことによって、こぶしファクトリーの「チーム感」がはっきりとした形で表現出来てるところなのです。これこそグループアイドル、ハロプロの醍醐味です。素晴らしい!ひとりひとりが必殺技を繰り出しながら「これからだ!」と困難を打ち破ろうとする姿はまるで少年漫画のヒーロー!燃える!ライブで聴いても最高!

2位 つばきファクトリー『春恋歌』

つばき楽曲の今のところの最高傑作はこれでしょう。ハロプロかわいい系楽曲の新たな扉を開いた名曲。
どこか古風な雰囲気のある詞とメロディーなので、アレンジ次第はどうしようもない古臭い曲になっていた可能性もあったと思いますが、鈴木俊介氏よるオシャレ!な生音風アレンジによって、その古風さがかえって魅力になってしまった奇跡。
つばきメンの雰囲気にもバッチりはまってます!

 

3位モーニング娘:。『青春Say A-HA』

この曲はなんと言ってもサビの歌詞が素晴らしい。唸らされます。
つんくさんがアイドルソングのクリエイターとして一段高いレベルにいることを凄く実感させられる曲。

 

4位 鈴木愛理『DISTANCE』

アイドルが憧れるアイドルとしてある意味アイドルの頂点にいる彼女が、それでも自分はまだまだ憧れの途中だと歌っているこの曲のエモさを知っていますか?(鈴木愛理を知っていますか?でお馴染みのアルバムのCMオマージュ)
アルバムに良い曲が多くどれにするか迷いましたが、重たい「意味」が込められているという点でこの曲に投票したいと思いました。
攻撃的な勢いのあるダンスナンバーで曲自体も凄くかっこいいです。

5位 Juice=Juice『Vivid Midnight』

Juice=Juiceお得意のファンク路線の曲でありながら、今までにないテイストの曲で、凄くはっ!とさせられました。新鮮!ちょっと「Girls&Boys」とか「Kiss」あたりのプリンスを彷彿とさせるサウンドでなにげに攻めてるアレンジがグッドです。

MV部門


1位 モーニング娘。『自由な国だから』

全編に渡って不穏でどこかミステリアスな雰囲気が漂ってて良いです。
リップシンクにしろ、イメージシーンにしろ、今までとはちょっと違う雰囲気の演出にセンスを感じます。ありがちな制服衣装がかえって意味深だったりするところも含めてよく出来てると思います!

 

2位 こぶしファクトリー『これからだ!』

ストーリー性を重視してダンスショットシーンをあえて間奏まで見せないのが作品として上品で良いですね~。
ラストの盛り上がるところへの持って行き方にカタルシスがあるのも良い!

 

3位 つばきファクトリー『I Need You~夜空の観覧車~』

疑似恋愛喚起装置としてのつばきファクトリーの優秀さが冴え渡ってて最高。

 

推しメン部門

野村みな美さん

こんなに推してきて良かった!といつも思わせてくれる子もいない(泣)


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アイドル楽曲大賞2018 投票内容

 

メジャーアイドル楽曲部門

1位 prediaHotel Sunset』

最初に聴いたときの「めちゃくちゃかっこええー!」というワクワク感が忘れられない!
ラテンジャズ風の妖しくもクールなサウンドが最高ですね。

アルバム曲の中では『ファビュラス』『Super Woman』あたりも投票に値する曲ですがやっぱりこれかなと。大人アイドルという自分たちの存在のギミック感をクレバーに利用しつつも「色物」に陥らないのは確かなクオリティの楽曲をやっているからこそ。
prediaは今本当に唯一無二の面白い存在になってると思います!


2位 DEVIL NO ID『BANDANA(Masayoshi Iimori Remix)』

ゴリゴリのトラップ、ダブステップサウンドに、子供ラップが重なるアンバランスさに頭がクラクラしてきます!
今年一番の衝撃作!

 

3位 東京女子流『キスひとつで』

ケレンミたっぷりのメロディーに、どこか不穏な空気感のチープなファンクサウンド。かわいい系のふりしてなにげに攻撃的な曲で唸らされました。かっこいい。
路線が変わっても女子流は外さないなと。

 

4位 たこやきレインボー『ネンジルノ』 

作詞作曲藤井隆!センシティブな80年代アイドル歌謡の現代的解釈曲として百点満点。
胸がしめつけられる!でもちょっとしたユーモアを忘れてないのも良いですね。

 

5位 ONEPIXCEL『We Go Now』

洗練されすぎなくらい洗練されたクールなダンスナンバーなんだけど、サビの最後だけ一瞬シンガロング風になって「熱」が宿る、そのバランス感覚がとても良いし、上品だし、なによりグッときます!


インディーズ/地方アイドル楽曲部門

 

1位 ハコイリムスメ『エトワールを夢見て』 

ほんのちょっとだけフレンチポップの香り漂わす爽やかな曲自体とても素晴らしいのですが、なによりそこに拙いながらも気持ちのこもったメンバーのかわいらしい歌唱が重なると、それこそアイドルソングでしか味わえない良さが溢れまくってきてほんとに良い!
かわいい系ソング今年のナンバーワン!

2位 さんみゅ~『ガーリーテイスト』 

上質なポップソングメーカーとして、さんみゅ~は本当に信頼できる存在なのです!
この曲ほんとに切なくて切なくて良い!
切ない系ソング今年のナンバーワン!

 

3位 RYUTist無重力ファンタジア』

おしゃれ系ソング今年のナンバーワン!

 

4位 フィロソフィーのダンス『イッツ・マイ・ターン』

クールなだけじゃなく、バンド感のあるダイナミックな熱い展開がエモいし新鮮でした。

 

5位 あヴぁんだんど『AFTER SCHOOL』

今年一番の拾い物。
小気味のいい、良い意味で軽い50sロカビリーサウンドと気の抜けた歌がほんとに聴いていて楽しい!


アルバム部門

1位 predia『ファビュラス』


2位 たこやきレインボー『ダブルレインボー』

 

3位 tipToe.『magic hour』

 

推し箱部門

ONEPIXCEL

 


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IZ*ONE『COLOR*IZ』

TWICEをきっかけに自分の中で高まりつつあるK-POPへの関心。
TWICE以外にもハマれるガールズK-POPグループないかな?と探していたところに、ちょっと良さげなグループがデビューしたのですよ。

それがAKB48グループが全面協力した、韓国の音楽専門チャンネルMnetのオーディション番組「PRODUCE48」から誕生した日韓合同ガールズグループIZ*ONEです。

9人の韓国出身メンバーに加え、日本からは宮脇咲良ちゃん、矢吹奈子ちゃん、本田仁美ちゃんというAKB48系列のメンバーが在籍しているというのが日本のドルヲタにもとても分かりやすいフックになってます。
それと他のK-POPグループに比べると、メンバーのルックスがあどけなく、日本のアイドルグループに近い印象もあって、日本のドルヲタにも取っ付きやすいグループという気もしますね。

とはいえ曲が良くなければハマれない。しかしそこはさすが韓国というべきかデビューアルバム『COLOR*IZ』の収録曲はどれも高クオリティで世界標準の良作でした!
もはやK-POPだとこれくらいが当たり前なんだなぁと。

リードトラック『La Vie en Rose』がまず素晴らしい。MVを見て一発で虜に。
デビュー日前に公開されていたティザー映像の段階ではもっとポップでかわいらしいイメージで打ち出してくるかなと思いきや、意表をつくような大人っぽいダンスナンバーで来ました。
しかしこのちょっと体温低めというか、非常に抑制の効いたクールで優雅な雰囲気が本当にかっこいい!
世界標準なサウンドでありながらどこかアジア的な美しさも感じさせるとこもいいですね。デビュー曲としてかなりのインパクトです!

もちろんアルバムにはかわいらしいポップな曲もあります。
洗練されたおしゃれ感とこれまたちょっと体温低めさがたまらない『Colors』や、ディスコっぽい『We Together-IZ*ONE Ver.』も良いですが、中でも出色は「これぞK-POP!」と言いたくなる、ケレンミたっぷりに凝りに凝りまくったメロディーがとんでもなくキュートで、さらに跳ねたリズム感も楽しすぎる『O'My!』最高!

それと今回のアルバムのひとつの特徴は秋元康氏による日本語詞の曲が収録されていることでしょう。
K-POPグループが日本進出する際に日本で日本語詞曲をリリースするのは当たり前に行われていることですが、韓国国内でリリースされるアルバムに日本語詞の曲が収録されているというのは珍しいことだと思います。
その曲の中ではちょっと懐かしめのテクノポップ風『好きになっちゃうだろう?』が良いですね。

まぁグループの成り立ちを考えても日本進出はもうかなり近い将来当然行われることでしょう。

TWICEに続いてIZ*ONEも日本で大きな成功を納めることが出来れば、今後K-POPグループに日本人メンバーが加わるというケースが増えてくるというのが予想されるところ。
日本人だけではなくK-POPグループには、例えばBLACKPINKにはタイ出身のリサが所属していたり、韓国、台湾、香港、タイ出身のメンバーで構成された(G)I-DELというグループがあったりと多国籍軍化が進んでいる状況です。

アジア中からかわいくて歌って踊れる女の子(男性グループのことは把握していないですがもちろん男子も!) が、世界中から有望なサッカープレイヤーが欧州に集まるように、韓国に集まるという状況が生まれるのかもしれません。というか現在進行形でもう進んでいるのかもしれませんね。
さらに大きなステージを目指しているアイドル志望の女の子は日本を飛び出して韓国へ渡るというのもひとつの選択肢かもしれませんよ!

こぶしファクトリー『きっと私は/ナセバナル』

バンドサウンドの切なくも力強い王道バラード『ナセバナル』
こういうとてもストレートな楽曲を説得力を持って響かせることが出来るのが、こぶしファクトリーの素晴らしさだと思います。
前作の『これからだ/明日テンキになあれ』に引き続いて、これまで培ってきたスキルというのをいかんなく発揮して、高スキル本格派グループという道へとまた一歩着実なステップを踏んだなということを実感させてくれます。
単にスキルをひけらかすだけではなく、感動的に歌を響かせられるということを今回も見せてくれているのが感動的。
なんといってもラストフレーズの【たい】の5人の力強いハーモニーには圧倒され胸を打たれます。ここが感動的なのは、その音圧の高さから、こぶしファクトリーのチーム感、チームとしての力と団結を感じさせてくれるからかもしれません。いやぁ本当に素晴らしい!

そしてメンバーの歌唱だけではなく、この曲の制作陣もかなり気合いの入った仕事を高いレベルでしてくれています。
及川眠子さんによる歌詞がまず先に作られ、それに星部ショウがメロディーをつけるといういわゆる「詞先」で作られるという、いつもと違う制作段階を踏んでいることに注目。
少なくとも、どのグループにも回せるような曲をあてがったのではなく、こぶしファクトリーだからこその明確なコンセプトを持って作られた楽曲なのです。それだけでこの曲に対する熱い気合いを感じずにはいられません。
宮永次朗氏によるアレンジも素晴らしい。今回のトラックは豪華ストリングスカルテット含む生楽器演奏によるもの!やっぱりこぶしにはこれが合う!

一部の好事家や、ハロプロ村という閉じた狭い世界を飛び出して広がっていくスケールの大きさ、可能性、そこへ届けたいという強い意思を感じさせてくれるのがいいじゃないですか。
志が高い!

一方の『きっと私は』は、こぶしファクトリー初のつんくプロデュース楽曲。
こちらは以前からあった曲をこぶしに回したという感じがします。
しかし、シンガロングなコーラスやラップ、ハードロックへの展開など押さえるべきツボをしっかり押さえて今までのこぶしファクトリー楽曲との整合性はきちんと取りながら、つんくさんならではな楽曲になっているので良いんじゃないでしょうか。
なるべくエレクトロな音は抑えて欲しかったところですが…。
レゲエからハードロックへ展開するところなんかはSALT5の『Get Up!ラッパー』を思い出しました。
まぁこういう新鮮な一面をたまには出していくことも必要なのかな。


今年はハロプロも20周年で盛り上がってますが、その歴史を振り返ってみても、こぶしファクトリーほどグループのコンセプトが明確な一貫性を保ち続け、独自の個性を確立させたグループもないんじゃないかと思います。
過去のグループを色々と思い返しても、初期タンポポ、二期タンポポ太陽とシスコムーン
ぐらいじゃないですかね。
やっぱり自分はそこにもの凄く高い価値を見出だしてしまいます。
色々あると思いますけど、誰がなんと言おうがこぶしファクトリー独自の道をこれからも貫いて進んでいってほしいなと強く願います!

まさしくこれが恋。TWICE 『What is Love?』&『Wake Me Up』

勢いづくTWICE旋風についに私も飲み込まれました。いやぁほんとにTWICE最高!
1日に1回はTWICEの動画を見ないと死ぬ病気を発症したかのように、毎日なんらかのTWICE動画を見ていますからね~。
そのきっかけになったのは韓国で4月にリリースされたミニアルバムのリード曲『What is Love?』のMVを見たこと。

数々の名作映画のオマージュシーンとテレビの前に集まったメンバーたちのわちゃわちゃとしたシーンが交差するMV自体もすごくキュートで最高なのですが、なんといってもほんとに曲が良い!
過去の彼女たちのリード曲たちと比べると非常にストレートでコンパクトにまとまった、ケレンミのない王道アイドルポップといった風。
しかしこれが、なにか特別な魔法でもかかっているでは?と思うくらいのキラキラした魅力に溢れているのです!
たわいもないような女の子のかわいらしい恋への憧れを歌っているだけなのになぜこんなにも胸を締め付けられるのでしょうか?
実にアイドルソング的でありながら、そこに留まらない、エバーグリーンな普遍性も持っている名曲だと思います!
その他ミニアルバム収録楽曲では、日本人メンバーのサナによるキュートな掛け声が強力なフックになっているエレポップ風ナンバー『SWEET TALKER』がリード曲にも負けない胸キュンな名曲!
ゆったりとしたアコースティックなナンバー『SAY YES』も良い雰囲気!

さらに韓国でのミニアルバムリリースに続き、3枚目となるジャパニーズシングルもリリースされました。
その表題曲 『Wake Me Up』は勢いのあるアップテンポな応援ソング。
メインラッパーのダヒョン、チェヨンの使われ方が、Bメロとサビの間のブリッジに一言何か言わせたりと飛び道具的だったり、いわゆる「ガヤ」がそこかしこに入っていたりと、日本のアイドルソングマナーにTWICEを当てはめてみました。といった趣。
日本流に合わせるのが良いのか悪いのか評価に迷うところではあるのですが、TWICEというグループのチーム感というか、個々の魅力がそれなりに表現できているのでありかなと思います。もうちょっとジヒョの歌唱力が活かされていたらさらに良かったですけどね。
カップリング『Pink Lemonade』は切ない片思いソング。歌割りはこっちのほうが好きかも…。
日本でのシングルはティーンの女の子向けに作られてる感があり、歌詞も彼女らが共感しやすいものになっているのかな?という感じがしますね。
それはそれでとても正しい!

留まることをしらないTWICE人気。今後どうなるか注目ですね。
女性K-POPグループの中で、なぜ彼女たちはこれほどまでに飛び抜けた存在になれたのか。それはちょっと考えてみたい今後の研究テーマです。
なんてことを思っちゃったりするのはほんとに今彼女たちに夢中になってる証拠かも。すっかり私もonceってやつですかね~?

第二章スタート。こぶしファクトリー「これからだ!/明日テンキになあれ」

5人体制となったこぶしファクトリー。今回の新曲2曲を聴いて、多人数わちゃわちゃグループから少数精鋭本格派パフォーマンスグループへと方向転換しようとしているのかな?という印象を持ちました。
昨年脱退したメンバーが担っていた役割、残ったメンバーがパフォーマンスレベル、特に歌唱スキルの高いメンバーだということを考えれば、それは妥当で正しい道だという気がします。

『これからだ!』も『明日テンキになあれ』も、これまでの活動で身に付けてきたスキルをこれでもか!というくらいふんだんに詰め込んで見せつけてきます。スキルをこれほど強調するというのは、本格派パフォーマンスグループへと生まれ変わるという意思の現れと見ることができるのではないでしょうか。

『明日テンキになあれ』は、とにかくハモり。5人の厚みのあるハーモニーが要所要所に散りばめられた曲となっています。
これは去年の秋ツアーでアカペラに挑戦したことが活かされているんですね。
ラストサビ、曲を締めくくる力強くも美しい5人のハーモニーを聴くと、「去年いろいろあったけど、別に無駄に時間を過ごしてきたわけじゃないんだ!」という想いが伝わってくるようで胸が熱くなります。
楽曲そのものも、こぶしファクトリー得意のロックナンバーでありながら、前のめりな勢いだけでない繊細さがあり、歌の表現力を活かせるものになっています。

一方『これからだ!』は、あやぱん(広瀬彩海)のハモり。みなみな(野村みな美)のビブラート。はまちゃん(浜浦彩乃)の力強いロングトーン。さこちゃん(和田桜子)のラップ。そしてれいれい(井上玲音)のボイスパーカッションという風に、メンバーそれぞれがそれぞれ違う、自分の得意なスキルを順に披露していくというようなスタイルになっています。
それによって、単にスキルを見せるということに留まらず、メンバー全員が適材適所で輝く「チーム感」みたいなものが生まれていることがこの曲のなによりの素晴らしさであり、肝だと思います。
こぶしファクトリーというチームの底力と、それなりの期間積みかねてきたキャリアの重みというものを感じずにはいられません。頼もしい!
そして、晴れやかで高揚感溢れる曲調がまた良いですね。自分は『これからだ!』はかなり好きです。
こぶしファクトリー楽曲お馴染みのシンガロング風コーラスも後半に登場。やっぱり今回もグッときてしまいます。
あとビート感がちょっと四つ打ちっぽくて、ダンスミュージック寄りになっているのが新鮮で良いなと思います。

2曲ともアレンジ、サウンドに不満があるといえばあります。もうちょっと生っぽい音にして欲しかったなとか。
メンバーのスキルだけではなく、サウンドも本格派であってほしいし、そうすることでより本格派パフォーマンスグループとしての説得力が増すと思いますしね。今後に期待します!

まぁそれを差し引いても、2曲とも今まで築き上げてきたこぶしファクトリーらしさは失わずに、グループの次のステップ、新しい方向性を打ち出してきてくれたことで、個人的にとても満足度は高いです。
5人体制のスタートは上々の滑り出しと言っていいと思います!
こぶしファクトリーの未来に希望とワクワクした気持ちを持つことができました。そういう雰囲気こそ、今のこぶしファクトリー楽曲になによりも必要なものだって気がします。

いつか5人になったのは必然だったと思えるような日が来たらいいですね!

跪ケ!崇メヨ!これが大人の女の本気。predia『ファビュラス』

PASSPO☆と並ぶプラチナムパスポートの古参ユニットであるpredia
「平均年齢28歳の日本一セクシーな大人アイドル」がコンセプト。普通に三十路を過ぎたメンバーがいるのですから、低年齢化が顕著というか、それが当たり前な今のアイドルシーンの中では、それだけで特異な存在感を放ってるグループではあります。
それと湊あかねさんと村上瑠美奈さんというメインボーカル二人の圧倒的な歌唱力は分かりやすいフックになってますね。

楽曲は基本ダンスナンバーでありながら歌謡曲感が強く、叙情的で切ないムードで大人の女の哀愁と寂寥感を歌う。といった感じの物が以前は多く、それなりに高クオリティではあるものの深くハマるほどのものではないなという印象だったのですが、(80年代ユーロビート的な『美しき孤独たち』『壊れた愛の果てに』あたりは結構好きですけど。)2017年にちょっと流れが変わってきます。

メインボーカル二人のパワフルな歌唱を最大限活かしきった、前のめりな勢いに圧倒されるハードロックテイストのダンスナンバー『禁断のマスカレード』、艶っぽさと良い意味での下世話さが魅力な歌謡ロック『ヌーベルキュイジーヌ』、ゴリゴリのEDMサウンドと大人の女性の洗練された魅力を引き出すような上品なメロディーが同居した『Ms.frontier』と、2017年にリリースされたシングル3作が以前とはまったく違う攻撃的なムードの「強く妖艶な女」感を強調した、音楽的強度もかなり高水準な良作でした。(ちなみにMVも最高です。谷間にぶどう!)
このように以前とはモードがガラリ一変したことにより俄然面白い存在に!
と、ここまで書いといてアレなんですが、この2017年の流れ自分完全に後追いです!今年に入ってから知りました!自分の不明ぶり、アンテナ感度の低さを恥じるばかり!

まぁそれはさておき、2017年からの良い流れ、勢いにのってリリースされたのが今回のニューアルバム『ファビュラス』です。
そしてこれが期待通りの傑作でした!

壮大なスケール感と切迫感で胸に迫ってくるオープニングナンバー『ファビュラス』、強い女感を極限まで押し出したハードなEDM『SUPER WOMAN』、「 跪キナサイ」「崇メヨ」という演劇的な台詞もバッチリ決まった仰々しくも耽美的な『クレオパトラ』など、前出のシングル群の流れを汲んだ攻撃的なナンバーたちも勿論素晴らしいのですが、嬉しいのはそれ以外の、アルバムならではのバリエーションの部分となるような立ち位置の楽曲たちがどれも凄く良い!ということです!
中でも特筆すべきは、アルバムのリードトラックとして先行配信され、MVも作られた『Hotel Sunset』でしょう!
アコースティックギターのカッティングも渋い、ラテンジャズ風の妖しくもクールなダンスナンバーで最高にかっこいい!それでいて歌詞はほんとに下世話!最高です。今年の年間ベストソング候補が早くも現れたという感じです!

さらにはオシャレかわいいディスコ『Secret of Light』、モダンブキー風の『Wake Up』も良いですね。
個人的には『SHADOW PLAY』のV系感なんかもグッと来るところですね。
禁断のマスカレード以前の楽曲のテイストに近い叙情的で切ないバラード『Addicted To Your Secret』が、攻撃的なナンバーが中心のアルバムの中で、光と影の影の部分として強調され、アルバムにより多層的な深みをもたらす楽曲として重要な存在感を放っているというところも含めアルバムとして隙がない!
ラストはアイドルソングらしい多幸感に溢れた『Close to you』で大団円。
完璧!

インタビューなどを読むと、最近はprediaのメンバー自身が「こういう楽曲がほしい」というオーダーを出したり、『ヌーベルキュイジーヌ』『Ms.frontier』では作詞に関わっていたり、
さらに『Hotel Sunset』をアルバムのリード曲にすると決めたのもメンバーの皆様だということで。
いやぁ本当に色々とわかってらっしゃる、なんとも頼もしいお姉さま方ですね!