なんちゅうブログ書いてるぅ YOU KNOW?

Hello!Projectを中心にアイドルソング、ガールズポップ、J-POPについての感想など書きます。

物語は再び動き出す Berryz工房武道館コンサート決定

5月19日の日比谷野外音楽堂で行われた外フェスにてBerryz工房の武道館コンサート決定が、つんくPからサプライズ発表されました。

℃-uteの武道館が決定したことを受けて「私たちも武道館でやりたい」と、清水キャプテンが宣言してから日がまだあまりたっていないこともあってか、武道館決定の報を受けたメンバーたちの反応はまったくピンときていない様子で、きょとんとしたものでした。(キャプテンは泣いてましたが。)

池袋サンシャインの噴水広場で喜びを爆発させた℃-uteとは対照的。

この反応の違いを見てもわかるように、同期で、ともにハロプロキッズから誕生したグループにもかかわらず、まったく違う個性のグループになったし、歩んできた道も違います。

 

℃-uteは苦難の連続でした。物語の出発点は「Berryz工房になれなかったメンバーたちのグループ」という所です。

レコード大賞新人賞を取るなど輝かしい時もありましたが、メンバーの脱退があいつぎ、Shock!をリリースしたあたりの時期にははっきりと停滞感が漂っていました。

しかし、起死回生の傑作、Danceでバコーン!をきっかけに上昇気流に乗ると、ダンスパフォーマンスに磨きをかけ、メンバーも上昇志向をはっきり口にだし、その熱は次第に広がっていきブレイク間近という所までもって行きました。

メンバーのがんばりもさることながら、それを支えた周りの大人の努力も実りました。

特にUstreamYoutubeを使ったネット動画配信に尽力したスタッフの℃-uteへの強い愛情を感じずにはいられません。

2010年のツアー「超占イト!!」でダンスという所に焦点をあて、さらにアルバム「超WONDERFUL」で激しいダンスナンバーを増やしたことにより、セールスポイントが何なのかというところがはっきり定まったことも大きいでしょう。それが外向けへの大きな武器に今なっているのです。

「苦難を乗りこえていく」その物語はある意味では非常にわかりやすく感情移入しやすいものです。

 

一方のBerryz工房は、さいたまスーパーアリーナでのコンサート以降、物語性というところからも、戦国時代的な競争からも隔絶した場所で、ただひたすら楽しく幸せなガラパゴス空間を作りあげていきました。

メンバーもファンも上昇志向を強く口に出すこともありませんでした。ももち個人は平成の松田聖子になりたいと野望を語ったりしていましたが・・・。

いつか幸せなガラパゴス空間の存在にみんな気づき、そこはたくさんの人で溢れる。そんな理想めいたことが起こることはありませんでした。どんどん内向きになっていった感さえあります。

ハロプロメンバーのブログが開設ラッシュしていた時期、Berryz工房だけブログをやらないことについて「ベリは他とは違う。ブログはやらなくていい」なんていうことを言っていたひとが少なからずいたことを思い出します。それがベリらしいと。影響力のあるミュージシャン(雑誌でアイドル楽曲についての連載を持つ)ですら言っていました。

あれこそ内向きになるあまり現実が見えていなかったことの象徴のような気がします。

スタッフもその認識に同調して、単なる怠慢を正当化していたのではないでしょうか?

楽曲についてもジンギスカン以降のコミカル路線がBerryz工房にしかできない魅力を放っていたのにもかかわらず、それを断ち切りセクシー路線に突入したことなどもあまり良い影響は与えませんでした。セクシー路線はメンバーの個性という最大の武器を見えづらくしたと思います。

それでもその歩みをすべて否定するという気持ちにはなりません。なにより自分がBerryz工房が作りだす幸せなガラパゴス空間が大好きで、どっぷり楽しませてもらっていた時期がありましたから。

厳しいことを書くのは、昔も今もこの空間が正当に広く評価されてほしいと願っているからでもあります。

2013年、Berryz工房の物語は再び動きはじめました。その推進力になっているのは間違いなく近年の℃-uteの頑張りです。

キャプテンがはっきりと「武道館でやりたい」と口に出したのは℃-uteの武道館決定を受けて、自分たちの置かれている状況を意識したからでしょう。

楽曲にも良い兆候が見えはじめています。ブログも始まりメンバーもポジティブにそれに取り組んでいます。

武道館決定をうけてBerryz工房になんらかの変化は起こるでしょうか?

武道館後は?

Berryz工房をまたしっかりと見つめてみよう。そんな気持ちが今、少し湧き上がっています。

楽しみです。

 

それにしても長期的視点で見た、お互いがお互いの物語の推進力になるというベリキュー物語は感動的ですよね。

Berryz工房の背中を追いかけていた℃-uteが逆にBerryz工房の手を引っ張っていく存在になった。

岡井ちゃんの「武道館埋めようね!」っていう言葉に吹く爽やかな風。泣けます。

Berryz工房℃-uteも物語の結末はハッピーであることを願ってます。

武道館終わったら合コンもいいと思います。横浜アリーナあたりでね。