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辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ参

13 押忍!こぶし魂
暑苦しい曲が多いこぶしファクトリーの曲の中で最も暑苦しい曲はこの曲ではないでしょうか。
それでいて曲に込められたメッセージはすっと心に響いてきて感動しちゃいます。星部ショウさんのソングライティングは本当に絶妙ですね。
この曲はとにかく「キメ」。(音楽用語としての「キメ」がなんなのか分からない人はぜひググってくださいね)
印象的な「キメ」が全てのセンテンスに、そこかしこに散りばめられてます。こういう構成の曲はちょっと珍しいですよね。
サビの最後が「キメ」の連続で、その後すぐの間奏でまた「キメ」てくるみたいな。冷静に聞いたらちょっと笑っちゃいます。
あとこの曲も終わりかたが爽快でいいですね。このときのはまちゃんの天まで突き抜けそうなシャウトが素晴らしい。
間奏明けのみなみなの「時が経っても決して忘れないように」のとこも素晴らしい。みなみなソロパートで一番好きなとこかも。

14 オラはにんきもの
クレヨンしんちゃん主題歌を爽快なスカナンバーとしてカバー。愛踊祭の課題曲という企画物としての色が濃いのでこのアルバムの中で浮いてるちゃあ浮いてるかな?とはいえ曲自体は好きですよ。スカ風にしたのも大正解。
この曲はこぶしファクトリーの「やりきる力」みたいな物を感じさせてくれます。
大真面目にしんちゃんやみさえのモノマネを思い切りやりきってますから。そこはやっぱ気持ちいい。
「ゾーさん ゾーさん」などというアホみたいなフレーズのところをはまちゃん、れなこという美形二人が任されてちゃんとやりきっちゃうのがこぶしファクトリーらしいなぁって気がします(笑)
エンディングはこぶしファクトリーコメディリリーフ役として最高の舞台を用意された悪ガキコンビ(藤丼とたぐっち)が、イキイキと締めくくってくれます!
悪ガキコンビといえば黄金期モーニング娘。における辻加護コンビをなんとなく連想しますが、そういえばこの曲もミニモニ。感が少しあるような気もします。

15 GO TO THE TOP!!
爽快で抜けの良い疾走感あふれるファンキーなロックナンバー。
編曲の鈴木俊介氏いわく「70年代のファンクロック」(アプカミでのインタビュー)だそうですが、自分は世代的にレッチリを連想したりしました。
スティング宮本氏による弾きまくりベースソロがかっこいい。さぞかしどや顔で自分のテクニックをひけらかしてくれたのかと思いきや、アプカミのレコーディング映像見ると無理難題を押し付けられて困ったような顔しながら弾いていて笑ってしまいました(笑)
この曲は早くライブで見たいです。なぜならラストでのあやぱんフェイクがあるからです。きっと生で聞いたら気持ちいいだろうなぁ。あやぱんならばっちりきめてくれるはず。それくらいの信頼感をあやぱんの歌に自分は持ってます!
あとメンバーの歌唱的には、必死感が出るほどかわいいたぐっちの「臆病なままのわたしを 今」から、かっこいい歌い方が様になってないのが何故かかわいく聞こえるというアイドルマジックを感じさせてくれるれなこの「ぶっ倒して」へのリレーのとこが好き。
あとはラストサビの藤丼「ぶっ壊して」の勢いある感じが良いです。

16 桜ナイトフィーバー
KANの曲をダンスマンアレンジでカバー。
桜の気持ちを歌ったということなんですが、こぶしファクトリーというか、10代の若い女の子が歌うと、それが思春期特有の悩みを歌っているように聞こえます。
あとやっぱりアイドルという「旬」が限られている存在の儚さを桜の儚さに重ねたりして切なくなったりしちゃいますね。それゆえなのか、はまちゃんの台詞「桜もこぶしも咲き誇れ 」を聞くと何故か毎回泣きそうになるんですよね。
ダンスマンのアレンジのテーマとしてこぶしファクトリーの特徴を考えて力強さを加えたとのことで、シンガロング風コーラス入れたのもそのひとつだと思うんですが、これが意図とは違うのかもしれないけど、切なさみたいなものを凄く演出しまっくっていてほんと良い。
この曲だけじゃなくこぶしファクトリーの曲はシンガロング風なアレンジがなされてる曲が多いですね。
桜がテーマのディスコなナンバーで楽しく盛り上がる曲なのに、なぜか胸がきゅっと切なくなる余韻が残る。名曲!

17 辛夷の花
大まかなことはハロプロ楽曲大賞2016のとこや総論編のとこに書いてあるんで読んで頂ければ。
細かいアレンジや構成のことを言えば、まずこの曲安易にストリングス使ってないのが良いじゃないですかね。
その代わりなのか二番のサビから温もりのあるおっさん3声コーラスが入っているんですが、これがやっぱすごく良いですよね。星部ショウさんアレンジャーとしても確かなセンスを感じさせてくれます。この人やっぱ凄いなぁ。
あと色んな曲で書いてるんですが終わりかたが良いですよね。アウトロが短い!スパッと終わる。しつこくなりすぎないところがこの曲の誠実さを表してると思います!
メンバーの歌唱は全てどこを切り取っても良い!全員良い!
みなみな推しとしてひとつだけ言っておくと、みなみなのラストサビの震えるような声での「人々の」ところは、ツアーで歌ったFIRST KISSでの試行錯誤が結実したものなのかなぁとか思うと感動が倍になりますね!
落ちサビのユニゾンのところは、アイドルソングでしか味わえないような、どこかあどけなくかわいらしい響きが感動的に胸に迫ってきて、アイドルソング好きで良かった!と思わせてくれるところです!
いやぁ本当に良い曲だ!名曲!