つばきファクトリー『就活センセーション/笑って/ハナモヨウ』


つばきファクトリー『就活センセーション』(Camellia Factory[Job hunting sensation])(Promotion Edit)


つばきファクトリー『笑って』(Camellia Factory[Smile])(Promotion Edit)

 

「優等生」「真面目」という言葉が、面白味がないだとか無個性な存在だとかいう、ネガティブな意味合いで使われるというシチュエーションが我々の日常生活の中では往々にしてあるものです。本来は良い意味で使われるべきなのですが。

ことアイドルにおいても、それらの言葉はあまり褒め言葉として使われることは少ないように思います。特に最近は個人のキャラクターでも、グループのコンセプトでも、楽曲でも、どれだけ型破りなことができるかの競い合い。みたいな状況が強く存在してるように思いますし・・・。(揺り戻しのような流れも最近は勢い増してきたかな?)

しかしそんな状況の中で「優等生」「真面目」というキャラクターも使いようによってはアイドルにとって強烈な武器になるということを、つばきファクトリーの2ndシングルの曲たちが示しています。

特に『就活センセーション』はなかなかのものです。

リクルートスーツ姿で企業に対して忠誠を誓うような歌詞と振り付け。TVでこの曲が披露された後のツイートを掘ってみたのですが、見る人によっては激烈に嫌悪感を示すくらいに、ブラック企業や日本人の働き方問題が取り立たされるこのご時勢ではインパクトがあったようで・・・。(まぁこの曲を作った中島卓偉氏にも、製作スタッフの皆さんにもそんな社会問題に訴えていこうというような意図はなく、単純な就活生への応援歌くらいの感じだったとは思いますけど。)

そもそも今回の就活というコンセプト、仕掛けは、つばきファクトリーが持たれている「真面目」「優等生」というイメージを逆手に取ったアイデアではないでしょうか。

真面目で優等生というイメージを保ったまま、とてもインパクトのある攻めた楽曲、パフォーマンスを作り上げられたというのは何気に凄いことじゃないですかね。真面目で優等生で何が悪い。

もちろんインパクトがあれば何でもいいというわけではないでしょう。この曲だって激烈な嫌悪感を抱いた人が出たくらいですから。でもひとまずは褒めたい気持ちのほうが優勢ですね。

曲自体はクールなファンクナンバーでなかなかかっこいい。きしもんの終盤のフェイクもいいですね!

 

そして一方『笑って』は、真面目で優等生という自分たちが持たれてるイメージに対しての複雑な心境を歌ったかのようなナンバー。『就活センセーション』とは違う角度で自分たちの個性に向きあった曲になってます。

この曲好きです!洗練されててポップで、自分がつばきファクトリーにやってほしかった曲ってこんなの!って感じです。

作詞作曲は津野米咲。ポップでキャッチーでありながら、そこはかとない切なさを絶妙にブレンドさせたメロディーが良くできてます!歌詞も良いですね。ヒラショーアレンジも派手さはないけどおしゃれで最高です。

あと2番サビのあんみぃソロがかわいいですね。

この曲もつばきファクトリーが真面目で優等生だからこそ生まれた名曲なわけで、やっぱり真面目で優等生でいい子なのは悪くない!

 

さらにもうひとつの『ハナモヨウ』は、好評だった『初恋サンライズ』の流れを汲んだアップテンポなマイナー調ダンスナンバー。

初恋サンライズより、80年代アイドル歌謡感と哀愁を増した雰囲気もまたつばきメンによく合います。

悪くないけど個人的にはこの路線はやっぱりそんなに好きではないかな。