なんちゅうブログ書いてるぅ YOU KNOW?

Hello!Projectを中心にアイドルソング、ガールズポップ、J-POPについての感想など書きます。

2019年4月K-POP頂上決戦。IZ*ONE『HEART*IZ』編。

2019年4月はK-POPアイドルグループのビックネームたちの新譜が相次いでリリースされました。
粒揃いの2018年デビュー組の中で最も華々しい活躍をしたIZ*ONE、そして現在の女性グループの2大巨頭ともいうべきBLACKPINKとTWICEが短い期間の間に次々とカムバックを果たし、K-POPファンにとって息つく暇もないまさにお祭り状態でした。このブログは女性アイドルの作品についてのみ書くので取り上げませんが、男性グループではあのBTS(防弾少年団)もカムバックしたのですから、ほんとにこの夢のような1か月はいったいなんだったのだろうと。
そしてどの作品もそれぞれのグループにとって勝負に打って出るタイミングでの、その気合いが伝わってくる非常に濃密で充実した力作ばかりで、今のK-POPがまさに黄金時代を迎えいるということを改めて実感させてくれましたね。
K-POP恐るべし…。

それではそれぞれの作品の感想を書いていくのですが、IZ*ONEについてはちょっと長くなりそうなのでBLACKPINKとTWICEについては後編で…。

 

・IZ*ONE『HEART*IZ』

華々しくデビューを飾ったIZ*ONEにとっては、その人気を不動のものにするためにもこのセカンドアルバムこそが本当の勝負!みたいなところがあったのでしょうか、タイトル曲『Violeta』を聞いて「これは勝ちに来てるな」と思いました。
その『Violeta』、前アルバムのタイトル曲『La Vie en Rose』にあった優雅さ華麗さ、そういった全体の雰囲気の一貫性を保ちながらグッと今っぽいEDMフォーマットの中にそれを落としこんだような曲になっているところだとか、サビ、ドロップ部がサビらしく、ドロップ部らしく最高にエモーションが高まる分かりやすい構造になっているところなどから見て、幅広い層に受け入れられるためのポピュラリティー性能の高い曲で攻めてきたなというのが最初の感想でした。そこに勝負度合いの高さを感じずにはいられません。
そしてなにより素晴らしいのはオスカー・ワイルドの童話「幸福の王子」からインスパイアされたというコンセプトの強度の高さです。
ティザー映像からMV、歌詞、ジャケットなどのアートワークにいたるまで小手先ではない徹底した世界観の作り込み、コンセプトの徹底ぶりを感じることができるのです。(説明が必要な部分も少しありますが…)
サウンドやメロディーからも今っぽいEDMながら「幸福の王子」を下敷きにした曲らしい、ファンタジックな切なさと切実さを感じることができます。IZ*ONEでしか味わえないオリジナリティも獲得しているです。
さらにさらにファンとして嬉しいのはメンバーのソロパートにも2作目にして新たな魅力を開花させたなというのを見せてくれたところです。
特にヘウォン(カンちゃん)の低音を聴かせた2コーラス目の冒頭のパートとミンジュのラップ!
このふたりIZ*ONEメンバーの中ではどちらかといえば技術的に見劣りするメンバーなのですが、そういうメンバーにもきちんと強い存在感を発揮できる場面があるというのが嬉しいじゃないですか。こういうのが見たくてグループアイドル好きやってるんだよ!と言いたくなりますね。
その他アルバム収録曲で出色は『Highlight』でしょう。
性急で前のめりなビートから始まり、一旦トラップヒップホップ的なビートで落としておいてからミニマルで近未来的なハウスへと展開していくという、まったく質の違う3つのビートを無理やりくっつけた、プログレッシブで音楽的にかなりチャレンジングな曲。しかしこれが本当にかっこいい!

全体的に洗練された大人っぽい雰囲気の曲で、若いメンバーが多いIZ*ONEにとってもチャレンジングな曲でしょうが、みんなきちんと歌いこなしていて素晴らしいですね。
【青い月 それさえも私にとってピンライト】と歌うチョユリパートに鳥肌!イェナのラップもいい。

トロピカルハウス風の『Hey.Bae. Like it.』と『UP』、元Wanna oneのイデフィプロデュースの『Airplane』と、かわいらしいダンスポップ曲もきちんと用意されています。

『UP』は壮大なスケール感と、終盤には大団円感もあってこれはコンサートの終盤にパフォーマンスされたら凄く良さそう!
メンバーのミンジュと本田仁美ちゃんが作詞を手掛けた美しいアコースティックバラード『Really Like YOU』も素晴らしい。まるでラブソングのようにIZ*ONEメンバーの絆を歌った歌詞はファンなら涙物です!
日本デビューシングルに収録された『猫になりたい』『ご機嫌サヨナラ』も韓国バージョンに翻訳されたものが収録されてます。
オリジナルからまさに大胆に変化させた韓国語詞をメンバーのミンジュとチェヨンが書いていて、歌唱もメンバー全員でおこなわれています。
2作目にしてメンバーが作品作りに関わり始めてこういうのが聴けるのもファンとしては嬉しいですね。しかしこうやって作品作りにメンバーが関わることは韓国ではどうも普通のことっぽいです。

さらにまだまだ言いたい事はあるのですが、とにかくすべてが素晴らしい作品でますますIZ*ONEに対する熱が高まってしまいましたね。IZ*ONE最高!

そしてCDの売り上げや、配信のチャートアクション、各音楽番組のチャートでの1位獲得数も前作を大幅に上回る結果で、きちんと勝負に出て結果を残すのですから本当に凄い。

活動期間は限られてますが、どこまでこの勢いが続くかほんとに注目ですね!