なんちゅうブログ書いてるぅ YOU KNOW?

Hello!Projectを中心にアイドルソング、ガールズポップ、J-POPについての感想など書きます。

2019年4月K-POP頂上決戦。BLACKPINK『KILL THIS LOVE』TWICE『FANCY YOU』編。

・BLACKPINK『KILL THIS LOVE』

アメリカの音楽フェス、コーチェラフェスティバルへの出演を間近に控えたタイミングでのリリースであり、本格的な北米進出に向けてその地位を決定的にするための勝負アルバムというのがこの『KILL THIS LOVE』の立ち位置でしょうか。
タイトル曲『Kill This Love』は前作『DDU- DU DDU-DU』に続いてBLACKPINK流トラップヒップホップと言っていい曲ですが、今回は血気盛んで勇ましいマーチングドラムとブラスを導入。少し挑発的なムードもありつつ、とんでもない熱量と気合いをサウンドから感じて圧倒されてしまいました。かっこいい!
特にブラスのインパクトの凄さといったらないですね。強烈!
さらにメンバーの歌唱、ラップもいつになく気合いが入っているような気がします。特にロゼの歌唱からはいつになく鬼気迫るものを感じます。凄まじい・・・。
その他のアルバム収録曲なのですが、意外というべきかダンス、クラブミュージックを基調としつつも、ストレートにエモーショナルな歌メロを持つUSインディーロック、UKギターロックの臭いのする曲が揃ったという印象です。
トロピカルハウス風の『Don't Know What To Do』はエレキギターサウンドがトラックの中心に据えられています。
というかサビ、ドロップ部までにいたるまでのAメロ、Bメロはギターロックと言っていいくらいの雰囲気。
ギターロックからサビでEDMへと変化する。といった風情の曲なのです。
さらに『Kick It』は、日本に青春パンクなんていう言葉がありますが、青春ラテントラップなどと言いたくなるような、青臭い切迫感と切実感を持った力強い歌メロが胸に迫ってくる曲。
この曲も突如アコースティックギターストロークによる弾き語り風のパートがラップの後に飛び出したりする面白い曲構成になっています。
そんな風にやけにギターロックの臭いがするなぁなんて思っていたら実質のラスト曲『Hope Not』はトラックがクリーンなエレキギターのみの弾き語り風バラード曲になっていて、もう包み隠さずそのまんまのギターロックじゃんという。
アヴィーチーがオーセンティックなフォークやカントリーとEDMを融合したり、ギターロックバンドがEDMなどのダンスミュージックの手法を取り入れたりということも当たり前にありますし、特段目新しい手法ということもないのでしょうが、北米進出への勝負アルバムにBLACKPINKが何故こういうテイストを選んだかというところは興味深いところですね。
しかしどの曲も自分の心の中の青臭い部分をビンビンに刺激してくるなぁ。本当に良い!
果たして女性グループ版BTSにBLACKPINKがなれるか期待です!

 

・TWICE『FANCY YOU』

妹分グループのITZYがデビューしたからか、それともいつか来るかもしれない北米進出のためか、それまでの王道ラブリーな路線から、このアルバムでは大人っぽい本格派な路線へと大胆にモードチェンジしてきました。
ガールクラッシュと言われる「かっこいい」BLACKPINKと王道アイドル的な「かわいい」TWICE。
2大巨頭というべきグループがまったく正反対なテイスト、カラーのグループであることが面白いと思っていましたし、なによりそんな「かわいい」TWICEが好きだったので少し寂しい気持ちが正直あるのですが・・・。
しかし今回のアルバムに収録された曲たちを聴いてそんな思いは説き伏せられてしまいました。
それはTWICEのアルバム史上最も本格派な雰囲気な、しかも音楽的にチャレンジングな熱量の高い楽曲が並んでいて、それにやられてしまったからです。
特にこれは!と思わされたのは『GIRLS LIKE US』と『TURN IT ON』の2曲でしょうか。
『GIRLS LIKE US』は牧歌的なピアノと口笛で幕を開けるR&Bナンバーなのですが、深く掛けられたリバーブによってどこかサイケデリックなムード。それだけでも少し不穏なのですが、サビでは追い討ちをかけるようにとてもエキセントリックなコーラスがリフレインされてサイケデリックなムードに拍車をかけるのです。攻めてるなぁと。
『TURN IT ON』は、ラウンジなムードのボサノバ風で始まり、そこからディスコ、モダンブキーへと変化し、さらにサビではアーバンなエレクトロハウスへと展開していくという、プログレッシブな構成の曲になっています。面白い!そしてかっこいい!
こういった感じでどの曲も本当に音楽的に聞き応えがあるんでよね。
ラスト曲の『STRAWBERRY』なんかは今までのTWICEの曲の雰囲気に一番近いのかな?ちょっと安心感あります。
タイトル曲『FANCY』にもTWICEらしいポップ感は残っていたりして。
これから完全に路線が変わったとしても今まで築いてきたTWICEらしさはどこかに失わずに持っていてくれたら嬉しいですね。
しかし、こういったモードチェンジのときだからこそ、いつになく楽曲に力が入りまくりなところにJYP(TWICEが所属している韓国の芸能事務所)がここまでのヒットを飛ばせる会社であることの要因が隠れている気がします。
というか、今回のブログで取り上げた4月リリースのアルバムを聴いて、そういうイズムはK-POP全体に流れているのだろなと思いました。
だからこそK-POPが世界中で旋風を巻き起こしてるのだろうと思いますね。

何度でも言わせてください。K-POP恐るべし!!