なんちゅうブログ書いてるぅ YOU KNOW?

Hello!Projectを中心にアイドルソング、ガールズポップ、J-POPについての感想など書きます。

2019年下半期ナイスな日本のアイドルソング、アルバムまとめ

鈴木愛理『i』(アルバム)


鈴木愛理『Break it down』(Music Video)


ハロプロ出身ソロアーティストとしては、過去最大級にポップな存在感を発揮して、着実にアイドルの枠を超えた人気アーティストへの階段を登っていっている印象の愛理ちゃんが待望の2ndアルバムをリリース!
1stアルバムが音楽的に意欲的な曲がずらっと並んだ内容の濃いアルバムだったのに比べると、ロック、バンドサイドの曲が今作はやや弱いかな・・・。という印象もないことはないのですが、いやしかしそれを補って余りある傑作が何曲か納められていて、もうそれでOK!と言える良作になっています!
やはりなんといっても特筆すべきはリードトラックの『Break it down』でしょう!もうこれが本当に素晴らしい!
今をときめくさすがのofficial髭男dismプロデュースのこの曲、ファンクとしての堂々たるかっこよさと強度の高さを見せつつも、万人に受けるポップさも同時にあるというなんとも凄い曲で聴いているときの多幸感が半端ない!
愛理ちゃんがこういう曲を、髭男プロデュースを引き寄せたということ自体が、彼女が時代に選ばれるべき器だということを証明しているような気もしてそこにワクワクもさせられるのです!
いやぁもう降参!
その他収録曲では本格派な生演奏ジャズでもって強い女感をかっこよく演出する『Dissolution』、地を這うようなヘビーなベースが攻撃的なムードを加速させるラテン風ダンスナンバーの先行シングル『Escape』、別れた彼氏へのたちきれぬ想いを抱えたまま新しい彼氏を作った女子の複雑な心境を描いた歌詞が切ないバラード『別の人の彼女になったよ』あたりが素晴らしいです!


・桜エビ~ず『octave』(アルバム)


桜エビ〜ず「ねぇ、ローファー。」@ 新宿LOFT -New Album「octave」(8/21 release)-


楽曲派アイドルファンにはもうすでにその地位を完全に認められている、スターダストプラネット所属の桜エビ~ずの2ndアルバムが捨て曲なしの傑作でした!
UKロックを音楽的な基盤にしつつ、そこに青春の儚さや、思春期女子の繊細さと無邪気なかわいらしさを落とし込んだような、なんともいえない愛らしさに溢れた世界観が魅力な楽曲が多いのですが、それが本当に良い!
マンチェスターロック風味の『帰れない!』繊細かつかわいらしい音使いのシンセとボーカルに掛けられたリバーブが儚さと切なさを演出する『214』、グルーヴ感バッチリのファンキーなギターカッティングの気持ちよさと歌メロの切なさが相性抜群に同居する『灼熱とアイスクリーム』、ONIGAWARAプロデュースのおしゃれかわいいディスコ『それは月曜日の9時のように』と好きな曲を挙げていったらキリがないくらいどの曲も素晴らしいのですが、個人的に一番グッときたのは、『グラジェネ』→『ねぇ、ローファー。』の流れですかね。
この2曲の流れに、10代女子、アイドルたちの一瞬しかない、そしていつか失われていくであろう儚い輝きというものに対する切なさを否応なしに感じてしまうのは僕だけでしょうか。『ねぇ、ローファー。』は落涙しちゃいます。
あとこのアルバムには収録されてないのですが、配信限定でリリースされた『Can't go back summer』も素晴らしいのです!


ここからは駆け足で!


nuanceがニューアルバムを『botan』リリース!今作も力作でした!
決意表明的な歌詞がいつになく力強い『I Know power』にハッとさせられつつ、やはり特筆すべきはジャジーなトラックにケレンミたっぷりのラップを乗せた『ハーバームーン』でしょう!都会的でありながらやはり普通ではないファニーな世界観にやられちゃいます!最高!

【nuance】12月18日発売 5th minialbum「botän」トレーラー



みんな大好き俺たちの小山リーナ率いるマジカルパンチラインのシングル『もう一度

シンガロングなロックナンバーの表題曲もいいですが、カップリングのおしゃれかわいいディスコ『これから、私!』が良曲でした!プロデュースはONIGAWARA。さすがです!

マジカル・パンチライン「もう一度」【MUSIC VIDEO】



開歌のアルバム『開歌-かいか-のMUSIC』も素晴らしかったです!全編タカハシヒョウリとサクライケンタによるプロデュース。間違いないです。
なによりメンバーの歌のハーモニーを大切にするグループのコンセプトは好感しかありません。
個人的ベストトラックは『かいかのMUSIC』でしょうか。ミニマムなトラックに乗せて独特な譜割りのメロディと歌がゴスペル的に熱を次第に帯びていく雰囲気が本当にかっこいい!

「かいかのMUSIC」Official Audio(2019.9.8 定期公演「歌の咲く青山」九月 ライブ映像)開歌-かいか-



ディアステージ出身のCYNHNの『2時のパレード』
レディオヘッド以降の繊細なUKロックを彷彿させる音楽的アプローチをしていて、これまでのBiSHフォロワー的なところから脱して独自性を出せていて良いです!
カップリングの『解けない界面論』も音楽的にかなり意欲的で素晴らしい!

CYNHN(スウィーニー)「2時のパレード」Music Video



指原莉乃プロデュースの、=LOVEのニューシングル『ズルいよ ズルいね』が切なくて切なくて良いです!さっしーの作詞家としてのセンスなかなかですよね!
カップリングのおしゃかわハウス『Sweetest girl』もいいです!

=LOVE(イコールラブ) /「ズルいよ ズルいね」【MV full】




最後はハロプロ期待の新人BEYOOOOONDSの1stアルバム『BEYOOOOONDS1st』なかなかの力作だと思います!
やはりなんといってもデビュー曲『眼鏡の男の子』は素晴らしいですね!ギミックの面白さと音楽的なクオリティの高さが並びたった稀有な曲だと思います!2019年のハロプロを代表する曲では?
それに引っ張られるように、その他アルバム収録曲の中で個人的に魅力に感じるのは『恋のおスウィング』、『元年バンジージャンプ』といった『眼鏡の男の子』のスピンオフ的な楽曲たちですね。
やはり『眼鏡の男の子』でメンバーそれぞれに与えられた役が、的確にそれぞれのメンバーの魅力をきちんと引き出せていたことが大きいのかなと。
あと雨ノ森 川海メンバーの憑依型パフォーマーとしての素質を引き出した、思春期の痛みと情念を描いたデジタルなロックナンバー『GIRLS ZONE』も好きです。

BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』(BEYOOOOONDS [The boy with the glasses.])(Promotion Edit)