アンジュルム今さらの風林火山感想と新曲「マナーモード/キソクタダシクウツクシク/君だけじゃないさ…friends」について

11月11日中野サンプラザでのコンサート、『「Black&White」 special~風林火山~』観ましたけど、とても「攻めた」内容で良かったです。
アンジュルムの基本型を踏まえつつ、前半にダークな世界観の曲を固めたことで、今までとは一味違う深みのあるムードを作れていたのがなにより素晴らしかったですね。
あとやはり個人的に高まったのは終盤での『地球は今日も愛を育む』ですかね!
そのひとつ前の曲がドンデンガエシで、普通その流れでいけば次もアップテンポの盛り上がる曲を続けるであろうところで、あえてそうはせずに『地球は今日も愛を育む』という非常にクールで淡々とした、独特の世界観を持った曲をやるという。
そこに「安易なところに絶対に留まってやるもんか」とか「他とは違うグループ像を提示してやるんだ」というような、志の高さと攻めの姿勢をビンビンに感じて痺れました。本当にかっこ良かった!
ここで有頂天LOVEとかスキちゃんとかやればそりゃみんなハッピーでしょうし盛り上がるでしょうよ。でもでもでも!そういうところに安住してていいのかよ!ってことですよ!
あえて言っちゃうと安易にそこに安住してしまうっていうのは志が低いというか、アンジュルムって素晴らしいメンバーが揃ったグループには相応しくないとさえ思います。もっと高みを目指してほしい!と思うのは僕だけですかね・・・。繰り返し言ってることですけどね。
あとやっぱり言っておかなけゃいけないのは、『地球は今日も愛を育む』って曲自体が本当に素晴らしいということ。つんくさんが本当に良い曲を残してくれました。この曲がスマイレージ時代のラストシングルってところにも特別な意味を感じられずにいられませんでした。
あの瞬間にスマイレージアンジュルムが本当の意味で幸福な融合を果たしたと思っています!

そんな中野サンプラザでのコンサートでも披露された新曲3曲が映像作品としてDVDとBlu-rayでリリースされました。
通常のCDによるリリースとは違う形態での新しい取り組みは単純に新鮮で良いなと思います。
動画配信サイトを使った生放送やVRなど、スマイレージ時代からなにかと最新映像技術を取り入れてきたグループらしい展開だなと思いますし、新しい分野を切り開いていくような、時代の先端を行ってるのでは?というようなワクワク感もあります。
肝心のMV自体の出来は、今までのハロプロMVよりは多少凝った作りになっているかなという所に留まっているきらいもありますが、はじめの一歩としては及第点かなと。次に期待ということで。

それぞれの楽曲ですが、『キソクタダシクウツクシク』はダークでゴシックな雰囲気の荘厳なロックナンバーで、『乙女の逆襲』や『マリオネット37℃』『愛さえあればなんにもいらない』あたりの系譜上にある楽曲。かっこいい。
アンジュルムが築いてきたグループ像からするとこれが王道という気もします。
風林火山の前半にこういうタイプの楽曲を固めてましたし、アンジュルムの得意分野のひとつとしてこれからも提示していこうとしている世界観なのかなと思いました。
アダルトなムードの歌詞ですが、さすが亜伊林さん。(三浦徳子先生の別ペンネーム)とても上品に仕上げてくれました!これがつんくさんだともっと下世話になっちゃうだろうし・・・そういう意味でも良かったです!

『君だけじゃないさ…Friends』は、繊細でありながらもアンジュルムらしい前向きなパワーを感じさせるエモーショナルなナンバー。
聴いてる人を優しく包み込むようなムードが感動的です。
前作の『ナミダイロノケツイ』と同じような路線と言えるのかな?
『ナミダイロノケツイ』はアレンジがちょっと古臭いのでは…。というような苦言を呈したくなるところがあったのですが、この曲ではそのあたりばっちりクリアされていて素晴らしい。
繊細かつ壮大な音響派的アプローチの、高クオリティなアレンジを担当したのは平田祥一郎大先生。ヒラショーに任せとけば間違いない!
あとアレンジとか構成の話しで言えば、サビで2ビートになって疾走感出してくるのがアンジュルムらしくて良いなぁと。
あとあまり指摘されませんがサビの「HEY!」っていう掛け声。あれが青春感というかグループの団結感みたいなのが出ていてグッときてしまうところ。(あそこはヲタクがライブで叫んだら良いと思います。)
星部ショウさんの歌詞とメロディーも良いですね。メロディーは泣きのツボを押しまくりで強度が高い。リーダーのあやちょがグループを引っ張っていってるところを想像して書いたという歌詞も泣けます。アンジュルムへの思い入れを強めてくれるような曲だと思います!
メンバーの歌唱は、中心的に歌っている、かみこちゃんとかわむーのピュア感溢れる歌声がこの曲の誠実さの純度を高めている気がします。そのふたりをサポートするようにしっかりとむろたんが締めているいう感じ。良い歌割りです!

『マナーモード』はポップなロックナンバー。
うーん。ライブ映えしそうだし悪くはないと思いますが・・・。
イントロの、サビメロと同じフレーズを弾いているギターソロの部分を始めとして、どうしてもどこかイナタイというか垢抜けない印象になってしまうのは何故でしょうかね。
確かにポップでキャッチーではあるから間口が広いとも言えるますが無難すぎるという気も・・・。
もっと攻めても良いのになぁと思うんですがね。

まぁしかしなんだかんだで今回のシングルはそれなりの充実作だと思います!
それでもやっぱりもっとできるぞ!という気もするので2018年に期待!