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森高カバー路線とは何だったのか・・・。つばきファクトリーメジャーデビューシングル!

1年10ヶ月という長いインディーズ期間を経てついに、つばきファクトリーメジャーデビューしました。
個人的にリーダーのりこりここと山岸理子ちゃんは研修生に入ってきたときから今まで、その成長ぶりを目の当たりにし続けてきたそれなりに思い入れの深いメンバーだったりするので感慨深いものがあります。めでたい!
先にデビューしたこぶしファクトリーに比べると、どちらかというとおとなしいというかほんわかしたメンバーが多いのかなという印象ですね。(岸本ゆめのちゃんだけはガツガツしてるかな?)
イベント時の楽屋の様子を生中継するLINE LIVEの映像を見ていても、放送開始時にまず1列に整列してひとりづつ自己紹介をしてから始めるという真面目ぶりを見せていたり。
とにかくわちゃわちゃとしていて騒がしいこぶしファクトリーとの個性の違いが早くもはっきりと現れていて面白いですね(笑)
デビューシングルのリリースインストアイベントも良い評判が広がり各地で大盛況だったようで喜ばしいことです。

メジャーデビューシングル曲のひとつ『初恋サンライズ』は、ハロコンで披露されるやいなやハロヲタ内で好評価の声が多数上がり、つばきファクトリーの良い評判を広めるひとつの要因になった楽曲です。
勢い溢れるアップテンポなマイナー調メロディの歌謡ダンスナンバーで、歌詞は一歩先へ踏み出そうとする女の子の恋心を綴ったもの。℃-ute都会っ子純情』やスマイレージ夢見る15歳』などの、つんくワークスを彷彿とさせる「いかにもハロプロっぽい」と思わせる楽曲です。
この曲につんくさんは関わってないんですが。(作詞 井筒日美 作曲 山田祐輔 編曲 近藤圭一)
そういう意味でこの曲がハロヲタ内で評価が高いというはなんとなく分かる気がします。
サビ前の台詞などヲタク的に「アガる」要素もありますしね。個人的にはこの曲調に新鮮味をあまり感じないなぁという感じでそこまで好きというわけでもないんですが・・・。
しかし、『青春まんまんなか』~『気高く咲き誇れ』とインディーズのときから続くエレクトロなダンス歌謡路線という流れがあって、そこの積み重ねの成果みたいな物を、特にメンバーの自信たっぷりに見えるパフォーマンスなどからちゃんと感じ取れるのでそこは良いなと思います!

つんくが作詞作曲を手掛けた『Just Try!』も先に上げた、エレクトロなダンス歌謡路線の流れを汲んだ曲でしょう。
モーニング娘。でやっていた斬新なつんく流EDMがつばきに回ってきました。
自分は断然こっちが好きなんですよね。
無機質で淡々としていながらも、それでいて内なる炎をメラメラと燃やしているような佇まいがクールでかっこいい。サビらしいサビのないメロディー、どっしりとしたビートと隙間の多いトラックとアイドルのデビュー曲としてはちょっと異例かなとも思える「攻めた」作りになっています。
便宜上つんく流EDMをEDMとジャンル的に定義をしてますが、世間一般で言われているEDMのスタイルとはかけ離れた曲に仕上がることが多く、その誰にも真似できない独自性はもはやアートの領域まで来てるといったら言いすぎでしょうか。ここらへんはいつかまとめて色々書けたらいいなと思ってます。

そして残るもう1曲『うるわしのカメリア』は、チャールストンの頃まで遡る古い時代のジャズを彷彿とさせるかわいらしいナンバー。
曲開始から最初のサビ前までモノラルサウンドというところなんか何気にこれも「攻めた」作りになっているし、待望のかわいい系統のオリジナル楽曲でつばきのメンバーに似合わないはずもなくちゃんと魅力も出ていて悪くない。悪くないのですが・・・。
いまいち自分がこの曲にノレないのは何故でしょう?
やはり思うのはカントリーガールズのオールディーズ、レトロ路線と路線が被ってるじゃん!ということです。そこが引っかかる。
厳密に考えれば、カントリーガールズがやってる曲の時代よりもさらに古い時代のものなので違うとも言えます。
しかし、作編曲がカントリーガールズのオールディーズ路線楽曲のメインクリエイターともいえる加藤裕介氏だと言うことから考えても、最初から同じような路線で行こうということが念頭にあったと思われても仕方ないところでしょう。
カントリーガールズのオールディーズ路線が好評とはいえ、それをつばきファクトリーにも当てはめようというのは少し安易な考えではないですかね。
つばきファクトリーがやるべきかわいい系統の楽曲の雰囲気としてもっとふさわしい物があるという気がします。
エレクトロなダンスナンバー路線と共に、インディーズ時代にもうひとつの軸としてあったのが森高千里カバー路線です。
自分はあの2曲が醸し出していたムードが、つばきファクトリーのメンバーにとても似合っていたと思うのです。
かわいらしい曲だけど、どこか洗練された大人っぽさがあるあの雰囲気が。
けして森高のカバーをやり続けろという意味ではなく、あの雰囲気に近いものが良いのではないかということです。
新メンバーの秋山真緒ちゃんや小野田紗栞ちゃんのイメージに引っ張られたのかもしれないですが、誤解を怖れず言うなら『うるわしのカメリア』はちょっと子供っぽすぎるかなと思います。もう少し年齢高め、ハイティーンの女の子を想定したほうが良いのかなと。それこそ初期メンバー6人のイメージですよね。どうでしょうか?
児玉雨子さんの古い時代の仮名遣いを使用した歌詞は凄く良いですね。
ジャケットやMVでの大正浪漫な袴衣装といい、つばきでもこぶしと同じような古風さみたいなものを表現したいっていう意図を感じさせます。
そういうことなら古い時代のジャズっていう選択もわからなくもないですが。
とはいえやはり最近はカントリーガールズが本来ならこぶしがやるべきであろうロック曲をやったり、つばきでオールディーズ、レトロ路線をやったりと各グループの路線、独自性が曖昧になってきてるのは懸念材料なので、ここはしっかり指摘おきたいところです。
まぁ次に期待ということで!

辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ参

13 押忍!こぶし魂
暑苦しい曲が多いこぶしファクトリーの曲の中で最も暑苦しい曲はこの曲ではないでしょうか。
それでいて曲に込められたメッセージはすっと心に響いてきて感動しちゃいます。星部ショウさんのソングライティングは本当に絶妙ですね。
この曲はとにかく「キメ」。(音楽用語としての「キメ」がなんなのか分からない人はぜひググってくださいね)
印象的な「キメ」が全てのセンテンスに、そこかしこに散りばめられてます。こういう構成の曲はちょっと珍しいですよね。
サビの最後が「キメ」の連続で、その後すぐの間奏でまた「キメ」てくるみたいな。冷静に聞いたらちょっと笑っちゃいます。
あとこの曲も終わりかたが爽快でいいですね。このときのはまちゃんの天まで突き抜けそうなシャウトが素晴らしい。
間奏明けのみなみなの「時が経っても決して忘れないように」のとこも素晴らしい。みなみなソロパートで一番好きなとこかも。

14 オラはにんきもの
クレヨンしんちゃん主題歌を爽快なスカナンバーとしてカバー。愛踊祭の課題曲という企画物としての色が濃いのでこのアルバムの中で浮いてるちゃあ浮いてるかな?とはいえ曲自体は好きですよ。スカ風にしたのも大正解。
この曲はこぶしファクトリーの「やりきる力」みたいな物を感じさせてくれます。
大真面目にしんちゃんやみさえのモノマネを思い切りやりきってますから。そこはやっぱ気持ちいい。
「ゾーさん ゾーさん」などというアホみたいなフレーズのところをはまちゃん、れなこという美形二人が任されてちゃんとやりきっちゃうのがこぶしファクトリーらしいなぁって気がします(笑)
エンディングはこぶしファクトリーコメディリリーフ役として最高の舞台を用意された悪ガキコンビ(藤丼とたぐっち)が、イキイキと締めくくってくれます!
悪ガキコンビといえば黄金期モーニング娘。における辻加護コンビをなんとなく連想しますが、そういえばこの曲もミニモニ。感が少しあるような気もします。

15 GO TO THE TOP!!
爽快で抜けの良い疾走感あふれるファンキーなロックナンバー。
編曲の鈴木俊介氏いわく「70年代のファンクロック」(アプカミでのインタビュー)だそうですが、自分は世代的にレッチリを連想したりしました。
スティング宮本氏による弾きまくりベースソロがかっこいい。さぞかしどや顔で自分のテクニックをひけらかしてくれたのかと思いきや、アプカミのレコーディング映像見ると無理難題を押し付けられて困ったような顔しながら弾いていて笑ってしまいました(笑)
この曲は早くライブで見たいです。なぜならラストでのあやぱんフェイクがあるからです。きっと生で聞いたら気持ちいいだろうなぁ。あやぱんならばっちりきめてくれるはず。それくらいの信頼感をあやぱんの歌に自分は持ってます!
あとメンバーの歌唱的には、必死感が出るほどかわいいたぐっちの「臆病なままのわたしを 今」から、かっこいい歌い方が様になってないのが何故かかわいく聞こえるというアイドルマジックを感じさせてくれるれなこの「ぶっ倒して」へのリレーのとこが好き。
あとはラストサビの藤丼「ぶっ壊して」の勢いある感じが良いです。

16 桜ナイトフィーバー
KANの曲をダンスマンアレンジでカバー。
桜の気持ちを歌ったということなんですが、こぶしファクトリーというか、10代の若い女の子が歌うと、それが思春期特有の悩みを歌っているように聞こえます。
あとやっぱりアイドルという「旬」が限られている存在の儚さを桜の儚さに重ねたりして切なくなったりしちゃいますね。それゆえなのか、はまちゃんの台詞「桜もこぶしも咲き誇れ 」を聞くと何故か毎回泣きそうになるんですよね。
ダンスマンのアレンジのテーマとしてこぶしファクトリーの特徴を考えて力強さを加えたとのことで、シンガロング風コーラス入れたのもそのひとつだと思うんですが、これが意図とは違うのかもしれないけど、切なさみたいなものを凄く演出しまっくっていてほんと良い。
この曲だけじゃなくこぶしファクトリーの曲はシンガロング風なアレンジがなされてる曲が多いですね。
桜がテーマのディスコなナンバーで楽しく盛り上がる曲なのに、なぜか胸がきゅっと切なくなる余韻が残る。名曲!

17 辛夷の花
大まかなことはハロプロ楽曲大賞2016のとこや総論編のとこに書いてあるんで読んで頂ければ。
細かいアレンジや構成のことを言えば、まずこの曲安易にストリングス使ってないのが良いじゃないですかね。
その代わりなのか二番のサビから温もりのあるおっさん3声コーラスが入っているんですが、これがやっぱすごく良いですよね。星部ショウさんアレンジャーとしても確かなセンスを感じさせてくれます。この人やっぱ凄いなぁ。
あと色んな曲で書いてるんですが終わりかたが良いですよね。アウトロが短い!スパッと終わる。しつこくなりすぎないところがこの曲の誠実さを表してると思います!
メンバーの歌唱は全てどこを切り取っても良い!全員良い!
みなみな推しとしてひとつだけ言っておくと、みなみなのラストサビの震えるような声での「人々の」ところは、ツアーで歌ったFIRST KISSでの試行錯誤が結実したものなのかなぁとか思うと感動が倍になりますね!
落ちサビのユニゾンのところは、アイドルソングでしか味わえないような、どこかあどけなくかわいらしい響きが感動的に胸に迫ってきて、アイドルソング好きで良かった!と思わせてくれるところです!
いやぁ本当に良い曲だ!名曲!

辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ弐

08 バッチ来い青春!
チョット愚直に!猪突猛進の流れをくんだファンキーなロックナンバー。
シンセやブラスなどの派手な上物のないシンプルで無骨なサウンドがベースになっているがゆえに、金属バットでボールを打つ音が鮮やかに響いてインパクト大です。
この曲がなにより良いのは終わりかたが爽快なところですね。ゲームセット!
あとCメロからギターソロへの雪崩れ込みかたが凄くエモい!
野球テーマというギミックがありなが
ら、そこばかりに気をとられずにあくまでストレートに感情に訴えてくる曲になってるというのが良いですよね。ドスコイ!ケンキョに大胆もそうですね。
メンバーの歌唱的には2番Aメロのさこちゃんの「ビビんなよ」の「ん」のとこが好きかな。歌詞カードでは「ビビるなよ」って書いてあるんですが。
あとやっぱりラストサビのあやぱんのフェイクですかね。気分盛り上がります!

09 残心
弓道部の先輩に憧れる後輩の気持ちを歌った青春感あふれるフォークソング
アルバムの中で最もメンバーの歌唱という点で聞き所の多い曲になってると思います!
まず本人いわく「震えてるような声で歌った」というAメロのあやぱん。特に2番ですよね~。パワフルなだけじゃなくこういう表現もできるのだとその確かな表現力に舌をまきました。
れいれい、さこちゃんの年少組が大人の余裕みたいなものを感じさせる歌を歌ってるのが面白いのですが、その逆に力の 入りまくった、必死感みたいなものを感じさせるのが、藤丼、たぐっち、はまちゃん。
藤丼とはまちゃんは特に終盤Cメロでの切迫感あふれる歌声が素晴らしい。Cメロはグイグイとメンバーの歌唱で曲を盛り上げていってます。
そしてたぐっちは必死感が出るとなぜか凄くかわいい!「全て教えてくれた先輩」のところ、かわいさ100万点叩きだしてます。こぶしの曲はかわいい曲があまりないので、かわいさ100万点はなかなか出ないのですが。まだあどけなさが声に残ってることが関係あるのかな?
れなこのナチュラルさは良いアクセントになってますね。台詞の変に演技演技してないとこも良いと思います!
そして最後の最後みなみなの「ありがとう」の一球入魂感も素晴らしい。ここの部分は少し演歌的なニュアンスもありますね。
あとこの曲の歌詞の主人公も、主人公が憧れる先輩も、性別が分かるようになっていないのが良いと思いました。
主人公が女子で先輩が男子。みたいなありがちな構図になってないのが良いですね。
女子が女子に憧れたり、男子が男子に憧れたり、男子の後輩が女子の先輩に弓道人として憧れたりすることだってあると思いますからね。今の時代に必要なバランス感覚だと思います。

10 サバイバー
こぶしファクトリーの初主演舞台「Week End Survivor」のテーマ曲。
まだこの舞台が上演されていたときにはグループの結束がまだ固まっていなかったというエピソードが今になって出てきてるのですが、その頃のメンバー間に流れていた緊張感みたいなものを想像しながら聞くと味わい深いものがあります(笑)
作編曲はハロプロ演劇ではおなじみ和田俊輔氏。ダークなヘビィロックでなかなかかっこいい。
歌詞は舞台の設定を説明しているようなものなので舞台見ていない人にはなんのこっちゃでしょうが、これを機会にDVDで「Week End Survivor」見てみるきっかけになれば良いかなと思います。

11 サンバ!こぶしジャネイロ
わりとまんまの本格派サンバです。でもサンバでもこぶしを効かせて歌うのがこぶし流。
ライブで盛り上がる曲なので今後も歌っていってもらいたいのですが、歌詞が2016年限定みたいなとこがあるのでそこどうするのかな?っていうところが気になるところではあります。
編曲はhasiejaneiroという方。これ橋本慎さんなんですよね?サマーレゲエレインボーも橋本さんの編曲みたいですが、中南米音楽に造詣がある方なんでしょうか?
橋本慎さんがチーフディレクターとして帰ってきて、ハロプロ楽曲における生音志向見たいものが復活したりとか、初期ハロプロ楽曲でもかなり影響力高かったのでは?とか、そこらへんも詳しく語りたいとこですが、ここでは割愛します(笑)

12 TEKI
赤い公園津野米咲作詞作曲による、シリアスモードな切迫感溢れるロックナンバー。
みなみなの「逃げても無駄無駄」がかっこいい。

辛夷其ノ壱 全曲考察編 其ノ壱

01 急がば回れ
歌詞の解釈ついては総論編に書きましたのでよろしけば→http://bossykyk.hatenablog.com/entry/2016/12/03/231733
オープニングを飾るロックナンバーにしてアルバムで最も暗く陰鬱でシリアスな雰囲気の曲。
それでいて最終的には微かな希望の光みたいなものが差し込むような余韻が残ります。とても好きな曲ですね。
自己紹介的に8センテンスをメンバーがひとりづつリレーしていくAメロと、サビの力強いユニゾンとが対になってこぶしファクトリーのチーム感を表現できてるんじゃないでしょうか。
この曲の印象的なギターリフはNIRVANASmells Like Teen Spiritのオマージュではないかと話題になりましたが、Smells Like Teen Spiritはロック史に残る名盤Nevermindの1曲目。この曲を1曲目に持ってきたのは夷其ノ壱もそれに肩を並べる名盤にしてやるという製作者のおっさんたちの意気込みの現れもあるのかな?と少しだけ思いました(笑)

02 ドスコイ!ケンキョにダイタン
メジャーデビューシングル。相撲をテーマに和太鼓を取り入れた和風ヘビィロック。こぶしを効かせた歌唱も多様していて、こぶしファクトリーの楽曲の方向性を決定づけた一曲。
間奏で放たれるあやぱんの「待ったなし!」がばっちり決まったことがこの曲の勝因ですかね。ここは毎回気分上がります。
間奏あけBメロのたぐれなユニゾン「人生は諸行無常」の軽やかな雰囲気が良いアクセントになっていて個人的に好きなところです。

03 チョット愚直に!猪突猛進
ヒャダイン作詞作曲のファンクナンバー。つんくオマージュ&リスペクト(そうだ!We're ALIVEあたり?)を感じさせながらも、ヒャダイン曲らしい楽しい仕掛けもちゃんとあって良いです。
間奏やイントロでの「チョット!」が頭ひとつぴょこんと飛び上がるところが特に好き。ここはメンバーそれぞれのニュアンスの違い、個性を楽しめます。
おっさんミュージシャンたち本気度の高い熱い生演奏も聞き所。最初から最後までワクワクしっぱなしです。特に河合代介氏による弾きまくりオルガンソロは注目。
そんな熱い演奏に負けじとこぶしメンバーの歌唱もこれまた激熱。歌割りも凄く良い。
獣のように激しいパフォーマンスをするみなみなの「獣のような激しさ」は当て書きではないかと思うほどの説得力。
たぐっちの「信念という弾丸」のあどけなさが残るがゆえの中性的というか、ちょっと少年っぽい声の響きが面白いですね。
さこちゃんが完全にしゃくり担当みたいになっていてこの曲でも印象的なしゃくりを披露してます。
はまちゃんのこぶし歌唱も男前度が上がってます。
何度聞いても飽きない。名曲だと思います。

04 念には念
こぶしファクトリー初のオリジナル曲。
みなみなの歌唱がこの頃はまだまだこなれてなくてかわいい。みなみな推し的には絶対持っておきたい音源でしょう。
曲自体の話しとは離れるんですが、グループ結成時は当然はまちゃんがパフォーマンスでも中心的なポジションに置かれると考えられていたでしょうが、この曲ではむしろ脇役的なポジション。
研修生時代は地味キャラだったみなみなやトレイニー組に中心的なポジションを奪われる形に。でもこれがはまちゃんのハートに火をつけたと思いますね。
パフォーマンス力の進化というところではみなみなのことがよく言われるんですが、はまちゃんの進化もいま凄いことになってるんですよ。抜群のスタイルもあってホントに痺れるくらいかっこいいパフォーマンスをするようになりました。それでいて女性的な魅力も出てきて…。歌唱力がついてくればもう無敵でしょう。研修生時代はそれこそ天性のキラキラアイドルオーラだけでなんとかしていたところもあったのですが、それだけじゃなく中身がちゃんと伴ってきたと思います。
そしてそこにいたる進化の原動力になってるのはこの曲での悔しさみたいものなんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。

05 未熟半熟トロトロ
こぶしファクトリー初のかわいいオリジナル曲。
藤丼、れなこ、たぐっち、れいれいがメインで歌ってます。
普段は最年少メンバーなのに大人っぽい歌唱することが多いれいれいのかわいい歌声が聞ける「もう嫌って投げ出してやけ食いラーメン」は貴重なパートです。
ハロヲタ的には作詞が福田花音さんなのも気になるところでしょうが、これが凄く良い!
特にラップ部分の「私にないもの持ってる君に 憧れ妬んだ日もあった地味に 今ではそれだって相乗効果 こぶしを揃えて強行突破!」ところが凄く好きですね。
バラバラだったこぶしファクトリーメンバーがひとつのチームになっていく過程みたいなものを上手く表現出来てるんじゃないでしょうか。
未熟半熟トロトロっていうタイトルにもなったフレーズのキャッチーさにもセンスを感じさせます。
全体的にはやっぱりつんくの影響が濃いのか?ということや、もしかしたらかわいい系の曲が一番得意な分野になるじゃないか?という予感も感じましたね。
まぁとにかく福田先生またなにかあればそのときはよろしくお願いします!

06 ラーメン大好き小泉さんの唄
シャ乱Qのカバー。ライブで凄く盛り上がる曲ですね。

07 懸命ブルース
アンジーのブースカこと中谷信行が手掛けたガレージロックナンバー。
70年代のレッド・ツェッペリンなどのハードロックの雰囲気感じさせつつ、重厚で隙間の多いサウンドはホワイトストライプスを思い出したりもしました。
日本的な硬派さみたいものもあって無茶苦茶かっこいいですね。
あやぱん、みなみな、はまちゃん、さこちゃんメインで歌ってます。
みなみなあやぱんのAメロの絶妙なビブラートのかけ方が凄く良い。 最後をしめくくるさこちゃんのクールさも最高。

ハロプロ楽曲大賞2016

【楽曲部門】

1位 辛夷の花 こぶしファクトリー

アイドルとしての役割を全うしようとする決意と覚悟を、グループ名の由来となった辛夷の花の姿に重ねながら歌うこの曲の詞に、アイドルに勇気づけられたことのある人なら皆グッとくるところがあるんじゃないでしょうか。
何度聞いても目頭が熱くなる!
フォークソング風な曲調に対する好き嫌いや、こぶしファクトリーへの思い入れのあるなしだとかそんなこと関係なく、多くの人の胸に響くはず…。そう思えるほどの説得力、熱量の高さ、真摯さがこの曲にはあると思います。名曲オーラが凄い。
メンバーの歌唱が、デビューしてから1年の積み重ねの成果、成長をしっかり感じさせてくれるのも感動!
俺の中で満場一致の1位!


2位 次々続々 アンジュルム

音楽的強度の高い本格派EDMでありながら、アイドルソングならではなセリフが印象的なフックとして機能しているところ。
一度聞いたら忘れられない耳に残る言葉遊びをサビで!展開させつつ、めいめい卒業とかみこデビューが同時という特殊なタイミングに置かれているグループの状況を熱く、感動的に描ききるという離れ技を見せる歌詞。
誰がどこを歌うかというところの必然性がきちんと感じられる歌割り。
どこを切り取っても完成度が高い。隙がない。
アンジュルムは他のアイドルとはちょっと何かが違うぞ…。そんな気持ちにさせてくれる曲なのが嬉しすぎます。


3位 チョット愚直に!猪突猛進 こぶしファクトリー

音楽的な強度の高さでいえばこの曲もかなりレベルが高いですね。
本気度の高いミュージシャンたちの演奏に最初から最後までワクワクしっぱなし。
ハロプロというか、つんくリスペクトなヒャダインのソングライティングですが、ちゃんとヒャダインらしい楽しさもあって良いです。


4位 恋はマグネット カントリーガール

年少組に話題を持っていかれがちな年長お姉さん組を最高の形でフィーチャーした曲。
懐かしくも、今っぽさもちゃんとあるテクノ、エレクトロサウンドの絶妙な味わい、切なくも抑制の効いた上品なメロディーが素晴らしい。
そんな中で、ももち、まなかん、山木さんの歌声の魅力が爆発していてこれまた素晴らしい。
アイドルソングでしか味わえない良いムードに浸れます。
まなかんが卒業して、ももちも来年には引退と、この3人での恋はマグネットがもう聞けないと思うと本当に残念で仕方ないですね。


5位 The Vision モーニング娘。16

ほんとにほんとに美しい曲。
<頭ん中にイメージさえ描ければ 掴み取れそうさMy Vision>
という歌詞に、つんくの声を失っても、大病を患っても衰えぬ創作に対する不屈の精神みたいなのを感じて泣きそうになります!


【MV部門】

1位 辛夷の花 こぶしファクトリー

2位 押忍!こぶし魂 こぶしファクトリー

3位 独り占め つばきファクトリー

辛夷の花MVは、こぶしファクトリーヲタで良かった!ってなりました。
押忍!こぶし魂MVのお馬鹿さが好きです。小綺麗な会議室レンタルしてなにしとんねんって感じが最高。
独り占めは、みんなスカートなのに、なぜかひとりだけショートパンツを履かされてるあんみぃのお尻が見所。


【推しメン部門】

野村みな美さん。
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辛夷其ノ壱 総論編

こぶしファクトリーの1stアルバムは、辛夷其ノ壱という漢字多めの硬いのタイトルの表記といい、弓道をテーマにしたジャケットといい、日本原産の辛夷の花がグループ名の由来であるこぶしファクトリーならではの、「和」「古風」「日本的情緒」といったあたりのキーワードがコンセプトとして感じられるアルバムとなりました。

思えばデビュー曲である『ドスコイ!ケンキョにダイタン』は日本の国技である相撲がテーマになった曲でしたし、日本の春を象徴する桜をテーマにした『桜ナイトフィーバー』、応援団風衣装、振り付けを取り入れた『押忍!こぶし魂』など既発シングル曲たちも、前述にあげたコンセプトを感じられる曲だったので、もうこれはデビューから一貫したものだったと考えてよさそうです。

アルバム新曲群のなかで最もそういったコンセプトが色濃く出ている曲は星部ショウ作詞曲のフォークソング『残心』『辛夷の花』の二曲でしょう。

『残心』は弓道に打ち込む先輩への憧れを歌った青春ソングですが、今時の女の子の青春という雰囲気よりは、どこか古風なたたずまいを感じさせますし、『辛夷の花』のAメロは、字余りフォークソング風でありながら、どこか演歌、民謡的な雰囲気をあわせ持っていて、日本的情緒を感じさせます。

どちらの曲も、このアルバムのコンセプトをより強固にする役割を担っている曲であることは間違いないでしょう。

それ以外の曲では『懸命ブルース』『TEKI』のロック曲は、硬派であるがゆえ、コンセプトから大きく外れているようには聞こえず、整合性はきちんと感じられるものになってるかなと思います。

異質なのはキュートなポップロック風『未熟半熟トロトロ』と、抜けのいい爽快な『GO TO THE TOP!!』ですが、雰囲気を壊すことなく良いアクセントになってます。

むしろ『ラーメン大好き小泉さんの唄』『オラはにんきもの』のシングル二曲はその企画物としての色の濃さが悪い意味でちょっと浮いてしまっていて蛇足かな?という気がしました。

あとは『サバイバー』『念には念』とインディーズ時代の音源をあえていれた意図もよくわからないところですね。せめて念には念は念入りVerを入れて欲しかったかな?

ハロプロはトリプルA面シングルが今、スタンダードな形態になってますが、アルバムを作る際に、表題曲だからといって、すべてシングル曲を収録するべきなのかということについては考える余地はあると思いますね。

まっ、そういう蛇足ともいえる曲もあって、とっ散らかった印象もあるにはあるのですが、最終的にはこのアルバム、すごく感動できます!

それは一曲目が『急がば回れ』で、ラストが『辛夷の花』という構成のせいです!いや、おかげです!

急がば回れ』は、オープニングを飾るロックナンバーでありながら、このアルバムの中で、簡単に言ってしまえば、最も暗く沈んだ雰囲気の曲です。

<ナゼ、独りぼっち 悩み疲れ グルグル 疑問文 回る 今 答えのない 道を進む>

<ナゼ、生まれてきて 此処にいるの? 果てしない荒野に ひとり>

などと苦悩や孤独感が歌われています。

はたしてこれは何を表現したものでしょうか?

自分はこれを、ハロプロ研修生、ナイスガールトレイ二ーとしてすごした、こぶしメンバーたちの長く苦しい、先の見えない下積み時代を表現したものではないかと考えます。

デビューするまでに要した長い道のりを急がば回れと遠回りしてきたと表現しているのだと思います。

つまりこれはオープニングの曲でありながら、こぶしファクトリーの歴史が始まる前段階、前章を歌った曲なのです。

そして、遠回りして歩いてきた道の先でたどり着いた境地を歌ったのが『辛夷の花』なのではないでしょうか。

この曲で歌われているのはアイドルとしての覚悟、悲壮にも思えるほどのアイドルとしての役割を全うしようという決意です。それを辛夷の花に重ねながら・・・。

<誰も皆笑うことを忘れ 誰も皆ふさぎ込んでいても 私たちは笑おう>

<冬のように 凍えてる 人々の心に 春を告げる花になろう>

アイドルに勇気づけられたことのある人ならグッとくるところではないでしょうか。

このアルバムは全体を通して自分の夢を追いかける長く苦しい下積み時代を経てデビューし、アイドルとしての役割に目覚めるという成長物語として受け取ることができるのです。

とても感動的だと思います。 もちろん楽曲そのものが持っている熱量の高さ、真摯さというものがあってのことです。 とくに『辛夷の花』はそれがあるから感動的に「響く」のです。目頭が熱い!

 

こぶしを効かせた歌唱の多用や、和、日本的な情緒をコンセプトとした楽曲。 グループ名とコンセプトが合致した、独自性と個性をここまでしっかりと確立したハロプログループって歴史上初めてじゃないかなと思うほどです。

こぶしファクトリーというグループ名が発表されたときは、違和感しかなく、正直嫌だなと拒否感がありました。

でも今は少し誇らしいです。

辛夷の花を町で見かけたらどんな気持ちになるでしょう?

春が待ち遠しいです。

かななん、スマイレージに金メダル! ハロプロ楽曲大賞2013 楽曲部門


スマイレージ 『ヤッタルチャン』(S/mileage[Yattaruchan]) (MV) - YouTube

 

1位 ヤッタルチャン       スマイレージ

2位 夕暮れ恋の時間      スマイレージ

3位 乙女! be Ambitious!    THEポッシボー

4位 ロマンスの途中      Juice=Juice

5位 アジアンセレブレイション Berryz工房

 

ヤッタルチャンを1位にしたのは、かななんの熱いこの曲に対する思いを聞いて、「俺がこれを1位にしないわけにはいかない!」と思ったからです。

まぁそういうことを抜きにしても胸をすくような痛快さにあふれた快作であることは間違いないでしょう。

この曲はアイドルとはなにか?ハロプロイズムとはなにか?というところにまで発展させて語りたくなるような作品です。

中西香菜ちゃんはけして歌やダンスが上手いとはいえない存在です。

しかしそんなメンバーにだって台詞や飛道具的な使われ方によって曲の中で輝く場面があるのです。

「歌が上手いメンバー、下手なメンバー、華があるメンバー、地味な後列メンバー、さまざまなメンバーの多様な個性が重なり合って生まれるチーム感。」

それこそが他のグループアイドルと一線を画すハロプロの面白さだったはずなのです。(黄金期モーニング娘。のザ・ピ~スなどはその最高到達点でしょう。)

最近のハロヲタは「ハロプロは他のアイドルたちよりパフォーマンス力が高い。歌やダンスが上手い。だからハロプロは他より優れている。」そう言いがちです。

しかしハロプロにも歌やダンスが上手いといえないメンバーがいます。

そういうメンバーにもスキルだけでは計ることのできない「魅力」があるのです。

宇多丸氏がいつだったかのマブ論の中でアイドルをこう定義付けていました。

「魅力が実力に優っているパフォーマー」

中西香菜という実力(スキル)より魅力が上回った存在が大フィーチャーされたヤッタルチャンが、ここ最近のスキルをなにより重んじるハロプロ界隈の空気を打ち破って、2013年のNo.1ハロプロソングに選ばれたらそんな痛快なことはないでしょう。

アイドルの本質と奥深さ、そしてどこのグループよりもハロプロらしい個性派集団な6人スマイレージが思う存分楽しめるヤッタルチャンこそ、やはり1位にふさわしいと言えるのではないでしょうか。

 

夕暮れ恋の時間。再生回数はこれが一番多かったです。こういうかわいらしいポップスを歌わせたらスマイレージの右にでる者はいないですね。全員歌声がかわいい。それもスマイレージの素晴らしいところです。

 

乙女!be Ambitious! ケレンミとストレートな熱さが上手く融合したエモーショナルな快作。ぐっと本格感をましたサウンドが抜群の説得力を与えています。メンバーの実像にそう遠くはないと思われる歌詞もぐっときます。今年一番涙腺を刺激した曲かも・・・。

 

ロマンスの途中。フレッシュな新人の曲としては似つかわしくないアダルトな雰囲気のギターチョーキングから幕を開けるとこがサイコー。初期タンポポや太シスを思わせるねっとり感を感じるのはかなともちゃんの歌声のせいだろうなぁ。

 

アジアンセレブレイション。ベリらしいお祭り感とコミカルさ、かっこよさと大人っぽさが理想的なバランスを見せた傑作。ベリが進むべき路線として正解がはっきり出せている気がするんですがねぇ・・・。

 

最後に次点としてあげておきたい曲を。

旅立ちの春が来た。リスペクトーキョー。すっちゃかめっちゃか~。都会のひとり暮らし。